誕生から一世紀を越えた映画に始まり、iPodなどポータブル機器にいたるまで、今日の映像メディアは多種多様な表情を持っています。芸術、娯楽、記録、商業……特に、コマーシャルなどの分野や、個人によるインディペンデントな表現において、作品数とその消費は加速するばかりですが、優れた表現は「作品」としての魅力が少しも損なわれるものではありません。そのような優れた映像表現のなかから、ミュージックビデオをはじめ、モーショングラフィックスなど、テクノロジーの進歩とともに豊かな表現を繰り出してきたクリエイターたちや、カンヌ国際映画祭監督週間にも招待された辻直之、毎日の生活を記録しつつ個人的な記憶の概念を越える前田真二郎と池田泰教など、個性的な作家たちの作品を紹介します。ゲストには、ミュージックビデオやCMの世界で活躍する映像集団Teevee graphics、仙台でその活動を開始し、現在数々のミュージックビデオを手がける児玉裕一が来場し、作品のアイディアや制作プロセスについてトークを予定しています。