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せんだいメディアテーク
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インターンシップを終えて写真

インターンをする前のsmtの最初の印象は「図書館があって、上映施設があって、ギャラリーがある。ワークショップもやってるらしい」というものでした。smtに参加したいと思ったきっかけは「Dialog In the Dark」(以下DID)という企画からです。私は東北芸工大のチュートリアルでDIDを企画・運営しており、担当の竹村先生と一緒にsmtを話し合う機会をいただくことができました。そしてはじめて鑑賞者という立場ではなくsmtに参加することができ、企画によって新しい交流の「場」が作られることを経験できました。インターン実習での仕事は、蓮實重彦氏の講演会の編集や「smtプレゼンテーション」という事業の補助に関わることでした。講演会の編集はテープおこしと静止画の制作です。テープおこしは初めてでしたが蓮實氏のお話がとてもおもしろく時が経つのを忘れてしまいました。また、静止画制作はテキストと照合されるようにシーンを選択しなければなりませんが、センスが問われ、ある意味デザイン作りに近い作業でしたので楽しくやることができました。「smtプレゼンテーション」はsmtが行っている事業をどう紹介するか、項目案のアイディア出しをしたのですが、プレゼンテーションを1つの区切りとしてこの報告書を読んだ企業の方や地域の方によって新しい企画が生まれるきっかけになるのではないかと思いました。

smtは私から見るとまだ「新しい」という印象を持っていて、もちろん否定的な意味ではなく、これからの文化施設として様々な企画を打ち出せる可能性が未知の領域にまだ「ある」ということだと思います。「場」は人によって作られ、人が集まればそれに比例してアイディアの芽や、可能性はどんどん広がっていきます。反対に「場」が人を呼んでいなければ人は集まらず「場」はただの空間になってしまうでしょう。smtは地域の方が参加して1つのモノを作ったり、一緒に体験したり、人に関わる企画を生み出している施設と思います。smtというおもちゃを使って「場」遊びしたい人、この指止まれ。