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プロジェクトリスト | 青少年のための生きる技術としてのゲージツ学校

2017年08月19日更新 8/18 第2回レポート ルールや制約の中で最大限の自由を発揮する技術

8月18日(金)に「青少年のための生きる技術としてのゲージツ学校」第2回を

開催しました。

今回はラップアーティストのHUNGER(ハンガー)さんによる「詩」の講義です。

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まずは、HUNGERさんのこれまでの活動について紹介いただきました。

音楽を大きな音で聞けるクラブに通った10〜20代の話題も出てきました。

クラブには、学校以外で出会うどうしようもない人も含め音楽が好きな人がたくさんいて、聞いたことのない音楽や、人との出会いを求めて通いつめたのだとか。

そのなかでも特にHIPHOPにハマったのは、PV(プロモーションビデオ)の演出やアイデアがほかのジャンルと比べてとても格好良く感じたことや、タブーだとされていることにも歌詞で切り込んでいく反骨精神に惹かれたからだそう。

 

インターネットが今のように発達していない1990年代当時は、地方のローカル番組で洋楽にたくさん触れたり、通っていたクラブで誰でもマイクを握ってライブをしてよい「オープンマイク」の日があり、その場所で、人前で表現していくことの度胸をつけたり、自分で書いた詩を声に出すことの気持ちよさを実感していったのだそう。

また、HIPHOPは、黒人差別が続くなか、黒人たちが人権を歌に乗せて訴える反体制から生み出されたものでもあるから、現状にどう切り込んでいくか? が表現する上でとても大切にされることや、一般的な学歴ではなく、たとえば中卒でもその人の人生が投影された表現を評価する別の学歴評価もあって、誰もが参画できる面白さがあることなども紹介されました。

 

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後半は受講生との対話の時間。短歌を詠んでいる受講生から、短歌は「五七五七七」であらわされるもので、この31文字であればいいという気楽さがあることが面白さであることなどの話題が出ました。

それを受けて、HUNGERさんからは、HIPHOPにも韻を踏むことや、トラックに乗せてリリック(詩)を歌うなどのルールがあることが話され、ルールや制約の中で最大限の自由を発揮する技術についての話題へとうつっていきました。

受講生からは、

美術も音楽も形式であるから、そこにどんな魂をこめられるのか? が大事だと思った。あと、美術も音楽も表現は魔法だと思う

という発言も。

最後にHUNGERさんから、「HIPHOPには自分の言葉は自分で書け」という暗黙のルールがあることや、リズムに乗せて、言葉の世界の中で、HIPHOPのルールを借用しながら自分自身のことをとにかくぶつけてみることなどが提案されました。また、文法的に間違えていても、(その人が)匂い立つ文体もあって、そういう言葉はグッとくることもある。文法的な正しさを追求するよりも、自分の想いを優先にして「詩」を書いてみて欲しいとも。

あとは、声に出して気持ちよいこと楽しんでやれることが大事、音楽はひとりではやれないから、集団でつくっていくことでお互いへのリスペクトなども学んで欲しいとも話されました。

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HUNGERさんのコースは次回から、実際に「詩」を書いてみて、HUNGERさんが選んだ5曲のトラックにあわせて、声に出すことに挑戦します。HIPHOPに上下関係はなく、若者が年上のラッパーにいきなり挑むこともあるから、そういう風穴をあけていくことも楽しんで欲しいとHUNGERさんも受講生へ期待しているようです。

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第3回は、講師タノタイガさんによる「美術」のコースです。

8/26(土)に東北リサーチとアートセンター(TRAC)にて開講します。

ぜひお集まりください。