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プロジェクトリスト | 物語りのかたち − 現在に映し出す、あったること

2015年11月30日更新 ギャラリーツアー 第2回

2015年11月21日(土)に第2回目のギャラリーツアーを行いました。

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ツアーの案内人は、本展参加作家のいがらしみきおさんと、いがらしさんの展示をディレクションしたクマガイコウキさんです。今回は、いがらしさんの作品《こうずんさん》を中心に解説をいただきながら巡っていきました。

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展覧会場に足を踏み入れると、「郷土伝承資料館」という看板が掲げられた6つの連なる部屋が現れます。室内には資料館の館長、畠山剛勇によるあいさつ文のパネルや、いがらしさんの漫画『こうずんさん』、庚申塔を映した資料映像、かごや石、貝、木のきれはしなどが展示されています。『こうずんさん』は、60日に一度巡ってくる庚申の日に、常日頃人の体内で悪事を監視している三尸の虫が体外に出て、天帝にそれを報告するのを防ぐために酒宴をひらくという、東北にも馴染みのある庚申信仰を題材にした作品です。

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しかし、この展示空間はすべてフィクションです。1部屋ごとに、1998年、2003年、2008年、2011年、2015年、2016年のその場を呈し、反復する風景の中に少しずつ変化が起こっていきます。

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例えば、2003年の部屋の壁面に掲示された「いがらしみきおさんからのメッセージ」のパネル。
クマガイさんは、「98年の部屋では「現在『忍ペンまん丸』連載中。」の一文がありますが、それは修正されています」と説明してくださいました。2003年の部屋では、その一文が白いテープで削除され、新たに「1998年、『忍ペンまん丸』により第43回小学館漫画賞受賞。」と加えられています(しかも、架空の人物である畠山館長が修正したという細かい設定も)。部屋ごとに時間経過の造作が為され、また、『こうずんさん』に登場する酒乱の男や三尸の虫、庚申様の姿形も変わっていき、奇妙な感覚を生み出します。この変化について、いがらしさんは「口伝されるたびに変わっていく民話のように、アナロジーを起こすことが今回の展示の一番の目的」と語ってくださいました。

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2015年の部屋に入ると、物置のようになった、廃れた資料館が現れます。この部屋の漫画『こうずんさん』の最後のページには、主人公が暗幕にかけた腕が描かれています。そしてそのすぐ隣には、この次の部屋に繋がる暗幕のかかった入り口が。ここからはぜひ、実際にお越しになって手をかけてみてください。

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また、参加者の方々からのご質問や感想をもとに、言葉を交わす場をひらきました。
参加者の方はからは、「展覧会名が『物語りのかたち』ですが、いがらしさんは"物語り"をどう捉えていますか?」という問いかけがありました。それに対し、いがらしさんは「言葉そのものだと思います。何かを伝えようとすると、それは物語りになってしまう。我々は神がかりの部分を言葉で留めているのかもしれないですね」と話されました。

次回のギャラリーツアーは12月6日(日)14:00-16:00に開催します。
作品をじっくりと鑑賞・体験して、楽しんでいただければと思います。
ぜひご参加ください!  

【申込方法】
メール(office@smt.city.sendai.jp)またはFAX(022-713-4482)にて希望日・氏名・住所・年齢を記載し、前日までに「物語りのかたち展」係までお申し込みください。定員に達した場合は、抽選となります。
※お申し込みにていただいた個人情報は、当該事業の連絡のみに使用いたします。