リレー・エッセイ

タイトル:
日本語字幕制作ボランティア3期生
投稿日:
2008年10月18日

 我々が洋画を見る時、多くの人は画面の下に現れる字幕に頼っています。しかし、耳が不自由なかたにとって、日本の映画であっても、何らかの方法がなければ、理解することも、楽しむことも出来ないのです。  そこで、日本語の映画に、日本語による字幕をつける方法が開発されました。
 メディアテークでも、数年前からこの活動に取り組み、1年に2〜3回の割合で日本語字幕付き映画を上映しています。この作業は、ボランティアスタッフにより行われ、我々は日本語字幕制作ボランティア3期生として活動しています。
 平成19年6月より7日間の講習を受け、実際に上映した第1回作品は平成19年11月25日上映の「フラガール」でした。12人全員が日本語字幕作成は全くの初めて。ただ「映画」が大好きで、情熱だけは誰にも負けないというメンバーです。
 スタートしてみると、この作業は想像以上の緊張と面白さがありました。セリフの字起こしから始まり、擬音、音楽、歌詞、楽器名確認、時間間隔ファイル作成、更には事前上映と週1回・4ヶ月の活動もあっという間です。ドアが閉まる音にしても、「ギー」「ガシャ」「バタン」「ドン」など、普段気にかけていない音の表現が何と多くあることかと驚きの連続。それだけに上映にこぎ着けた時の感激は格別で、打ち上げのビールの美味しかったこと!
 現在、我々3期生は、第2回作品となる、「かもめ食堂」の12月7日上映に向け、制作作業の佳境に入っています。群ようこ原作・荻上直子監督のこの映画は、出演者の卓越した演技と、ほのぼのとした情景等(内容は上映会でのお楽しみ)、素晴らしい作品です。是非ご期待ください。

鈴木邦子(日本語字幕制作ボランティア3期生)



  • モニタをみながら字起こしの確認
    モニタをみながら字起こしの確認
  • 字幕作成ソフトを使って作業します
    字幕作成ソフトを使って作業します
  • 字幕の出るタイミングを指定します
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  • 3期生メンバー
    仲の良い3期生メンバーです