今日、国内外を問わずさまざまな映画が作られています。しかし、それら多くの映画に出会う機会は、一部の都市をのぞいて決して多いとは言えません。地域の映画文化を豊かにしていくために、それぞれの地域に暮らす人々の手で映画を見ることができる場(コミュニティシネマ)を作り出すこと。このワークショップでは、そのために必要な知識やノウハウを学びます。
18:30-19:00 オリエンテーション
19:00-20:15 「有りがたうさん」 (公開上映会)
11:00-11:10 ガイダンス
11:10-13:10 講座(1)上映企画の種類と批評性 講師:村山匡一郎
13:50-15:50 講座(2)コミュニティシネマとは何か
〜内外のコミュニティシネマとコミュニティシネマ支援センターについて 講師:岩崎ゆう子
16:00-18:00 講座(3)コミュニティシネマによる上映会の運営 A to Z 講師:立木祥一郎
18:30-21:00 交流会(会費制2,000円 予定)
11:00-11:10 ガイダンス
11:10-13:10 講座(5)興行と非商業上映 講師:堀越謙三
13:20-15:30 講座(6)上映企画ゼミ:国内にある作品を使って特集上映を企画 講師:宮沢啓
15:45-17:45 講座(4)映画の諸権利と著作権 講師:内藤篤
*講師および講座の内容は変更される場合がありますので、ご了承ください。
3月26日(金)19:00
「有りがたうさん」
(モノクロ 75分 監督:清水宏1936年)
一般1000円
学生以下800円
(ワークショップ参加者は参加費に含まれます)
『風の中の子供』『大学の若旦那』などを監督し、2003年に生誕100年をむかえた清水宏の作品。原作は川端康成。乗客に「ありがとう」と挨拶することから「有りがたうさん」とあだ名されている若い運転手が走らせる乗合バスには、さまざまな人が乗ってくる。いわくありげな女、旅役者の幼子、東京に売られていく若い娘……。出演:上原謙、桑野通子、築地まゆみ 他。
1994年に設立されたエース・ジャパンで映画事業を担当。また、1996年から「映画上映ネットワーク会議」を開催、会議での議論と「芸術振興のための法と制度」調査の成果をふまえ、日本における「コミュニティシネマ」活動の推進をのため2003年に設立された「コミュニティシネマ支援センター」の事務局をつとめる。
映画・音楽・演劇・出版・プロスポーツ等のエンターテイメントおよびメディア関連の法実務が専門。著書「ハリウッド・パワーゲーム/アメリカ映画産業の『法と経済』」(TBSブリタニカ)「走れ、エロス!」(筑摩書房)「エンターテイメント・ロイヤーの時代」(日経BP)等。訳書「エンターテイメント・ビジネス――その構造と経済」他。
1987年より川崎市市民ミュージアム映像部門学芸員として「レンフィルム祭」等の映画祭を手がける。1994年より総合芸術パークおよび青森県立美術館整備プロジェクトに参加。2002年、弘前市の旧酒造倉庫で延べ3500人のボランティアで実行した「奈良美智展」を企画。このグループを母体にアートNPO「harappa」を設立、コミュニティシネマとしての活動も展開する予定。
1977年よりシネクラブとしての活動を開始。1982年配給会社・ミニシアター「ユーロスペース」を設立。ヴェンダース、グリーナウェイ、カラックス、キアロスタミ、オゾンらを日本に初めて配給した。「スモーク」「TOKYO EYES」「ポーラ X」「まぼろし」など、海外との共同製作、若手監督等の作品の製作も手がける。1997年、映画美学校を開校。1998年金沢市の香林坊に映画館「シネモンド」を開館。
第1回目の山形国際ドキュメンタリー映画祭から、ボランティア組織「ネットワーク」に参加。主要なメンバーとして活動を続けるうちにその実績が認められ、1995年より映画祭事務局の専従スタッフとなる。ボランティアとしての経験をもつ、映画祭専従スタッフという貴重な存在として、各種のシンポジウムで発言を求められる機会も多い。
映画の批評、研究、翻訳などの活動の傍ら、大学などで教鞭をとる。著訳書に『日本映画とモダニズム』(共著、リブロポート)『世界映画全史』(共訳、国書刊行会)、『映画史を学ぶクリティカルワーズ』(共著、フィルムアート社)など。
往復はがき、FAX、電子メールに催しもの名、氏名、郵便番号、住所、電話番号、年令を明記のうえ、せんだいメディアテーク「シネマ・マネジメント・ワークショップ」係までご応募ください。なお、ワークショップ参加者には課題として事前に上映企画書を提出していただく予定です。
(3月16日締切、定員を超えた場合は抽選とさせていただきます。)
20名・3000円