せんだいメディアテーク



せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、 副館長/企画・活動支援室長、佐藤泰がお届けします。

05「最新の精神」

「最新の精神(知と文化)を提供する」これは前回ご紹介した「メディアテーク3憲法」のひとつめです。「最新」というと、過去の蓄積や伝統などの古いものはメディアテークでは関係ないという意味にとらえられかねませんが、もちろんそうではありません。古今東西を問わずあらゆる知と文化に開かれ、それに接するための環境を「常に最新の状態に維持すること」を求めているのです。コンピュータソフトの不良部分を修繕したり、より使いやすく改善したりする行為を繰り返すことに似ているかもしれません。
巨額の費用を投じて建設される公共文化施設の中には開館時を頂点に施設の老朽化とともに徐々に衰退する例が少なくありませんが、メディアテークは、開館後も常に機能や運営方法の見直しを行い、必要な変更が行われる、いわば永遠に「工事中」の施設として構想されてきました。日々の運営や活動の中で、実際にそれを行うのは容易なことではありませんし、場合によっては利用者の皆さんに一時的にご不便をおかけすることもあるかもしれません。しかし、それを行わずにただ衰退していくことは許されません。多少痛みを伴う部分があっても「最新の精神を提供する」努力を続けていくのがメディアテークの使命であると考えています。

(2007/10/31)

  • 設計時に提出された7階プランの変遷
    設計時に提出された7階プランの変遷

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