せんだいメディアテーク



せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、 副館長/企画・活動支援室長、佐藤泰がお届けします。

07「バリアからの自由」

バリアフリーという言葉は、段差解消などをはじめ、さまざまな障害を持つ人にとっての障壁を取り除く概念として、1970年代以降急速に浸透しはじめました。その後、一般向けでありつつ障害者への配慮をあらかじめ組み込んだユニバーサルデザインや、ノーマライゼーションなどの言葉も登場し、今や私たちの社会を特徴づけるきわめて重要かつ基本的な考え方として定着しています。
「あらゆるバリア(障壁)から自由であること」
「最新のサービス」、「ノード」に続くメディアテーク三憲法の3つめです。目や耳の不自由な人への情報提供、というメディアテーク事業のひとつを着実に実施することはもちろんですが、それにとどまらず、人それぞれの立場の違いや、文化や言語などの隔たりを越えて、活動を広げていこうという意味にとらえています。
ひと言でバリアと言っても、立場を変えると不可欠な防壁である場合も多く、一概に乗り越えていけば問題が解決するわけではありません。そうした防壁の存在理由を見据えながら、障壁をひとつひとつ減らしていくこと、こうしたありかたが、真の意味で「バリアからの自由」ということにつながるのではないでしょうか。

(2008/12/28)

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