メディアテークひと言メモ|せんだいメディアテーク

せんだいメディアテーク



せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、 副館長/企画・活動支援室長、佐藤泰がお届けします。

16「貼り紙禁止」

 メディアテークでイベントを行うときに、ポスターや案内などの貼り紙を、好きな場所に好きなだけ張り出せないことで不便を感じたかたは少なくないと思います。「有名な建築家の建物だから、へたなものを張り出すとクレームがくる」などという話も耳にしますが、これは根も葉もない噂にすぎません。ましてや、張り出す内容に検閲が必要なわけでもありません。ではなにが問題なのでしょう。
 たくさんの情報の中から、自分に必要な情報にいち早くたどり着くためには、さまざまな情報が順序よく並んでいたり、分類されていたり、あるいはあらかじめ選び出されている必要があります。たとえば本の中には、題、目次、見出し、本文、脚注、索引などが、きちんとしたルールのもとに整然と並んでいます。それと同じように、多くの人が出入りする場所での案内表示は、一冊の本のように一貫したサイン計画のもとに体系化されていることで、誰もが目的の機能をより効率的に利用できるようになります。その意味で、館内のサインは、貼り紙ひとつにいたるまで全体の情報体系の中できちんと制御する必要があるというわけです。
 ただしメディアテークの中は若干事情が異なる面もあります。さまざまな機能が隔たりなく繋がり合う空間は、本と言うよりインターネットの情報空間に近いものがあるのです。インターネットの世界では、情報の体系化を軸とするサービスと、自由な検索を軸とするサービスが併走してきましたが、現在は自由検索のほうが圧倒的に強くなっています。メディアテークの中のサイン体系も、もしかするともっと自由で新しい自律的な方法があるのかもしれません。そのことを常に考えつつ、それを実用化できるまでは、従来のサイン体系は守り続けていかなければなりません。

(2008/10/01)


  • 館内の基本サインは赤色で統一
    館内の基本サインは赤色で統一
  • 室名サインの多くにはマグネット式を採用しています
    室名サインの多くにはマグネット式を採用しています

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