せんだいメディアテーク



せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、 副館長/企画・活動支援室長、佐藤泰がお届けします。

19「ダブル・スキン」

メディアテークは全体がガラス張りの建物のようなイメージがありますが、全面がガラスになっているのは、実は南側(定禅寺通り側)だけです。それでも館内どこにいても明るい開放感とともにケヤキの緑や太陽の光を感じることができるのは、壁がほとんどないことによる効果といえるでしょう。とはいえ南側は直射日光の強力な日差しや熱の影響で、室内の環境負荷が増大しやすいことも事実です。
このためメディアテークでは、南側のガラス壁面に、ダブル・スキンと呼ばれる、ほぼ1mほどの空気層を挟んだ二重の構造を採用しています。二重構造の上端は屋上につながり、屋上部分の開口部を開放することで夏は上昇気流による放熱効果、閉じることで冬は温室化による蓄熱効果が生まれます。これによって建物全体の開放感を維持しつつ環境負荷を最小限にとどめることに成功しています。このようにダブル・スキンは、縦の構造であるチューブ、床の構造であるプレートと並び、メディアテーク建築の3大特徴のひとつになっています。

(2009/01/04)


  • 晴れの日は青空がダブル・スキンにうつり込む
    晴れの日は青空がダブル・スキンにうつり込む
  • 冬でも7階ラウンジはぽかぽか
    冬でも7階ラウンジはぽかぽか

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