せんだいメディアテーク



せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、 副館長/企画・活動支援室長、佐藤泰がお届けします。

26「スタジオ(1)」

放送局やレコード会社などにはスタジオがつきものですが、メディアテークの7階にもスタジオがあります。とはいっても、スポットライトもなければマイクも分厚い防音壁もない、ただ原っぱのようにフリースペースが広がっているだけなので、人によっては肩すかしを食らったように感じるかもしれません。
「スタジオ」はもともとラテン語のstudiumが語源で、そこからイタリア語のstudio、英語のstudyなどが派生したと考えられています。studyが勉強、研究、試作などの意味が主なのに対し、studioはそれに加えてそのための場所である「書斎」「アトリエ」といった意味があります。メディアテークのスタジオは、人びとがさまざまな情報を編集・創造して、それを広く発信したり、未来に向けて蓄積したりするための場となっていますが、その意味ではイタリア語のスタジオのイメージに近いと言えるかもしれません。
もちろんただの原っぱなのではなく、必要に応じてさまざまな情報機器や映像機器が使え、また録音専用のブースなども用意されています。ちなみに本格的な上映ができる7階のスタジオシアターは、実は映像や音声の収録スタジオとして使うことも想定されています。シアターにスタジオという名前がついているのは伊達ではないのです。もっともどんなに設備があっても、「仏作って魂入れず」では意味がありません。メディアテークのスタジオの詳しい内容や使い方については、次回ご紹介しましょう。

(2009/08/01)


  • スタジオの様子
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