メディアテークひと言メモ|せんだいメディアテーク

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せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、副館長/企画・活動支援室長、佐藤泰がお届けします。

33「上映座談会」

この世に映画館というものが登場してからまだ百年たつかたたないかですが、当時、映画館でしか見ることのできなかった映像は、今やひとりひとりのポケットの中の端末で、いつでもどこでも見たいものを見ることができる時代になりました。テレビをはじめ新しいメディアが登場するたびに苦戦を強いられる映画館は、生き残りをかけて大型スクリーンや強力な音響システムによる映画鑑賞のスペクタクル化に磨きをかけますが、日進月歩の最新技術の先端を行くのは容易ではありません。 そんな中で、今は使われなくなったフィルム映写機による上映会が、地域イベントとして静かな人気を呼んでいます。メディアテークが企画した8ミリフィルム救助隊というワークショップでは、家庭の押し入れから出てきた8ミリフィルムを同じ地域に住む人たちといっしょにわいわい言いながら見る上映座談会を行いました。そこでは、地域の歴史を伝える貴重な映像が発見されるだけでなく、忘れかけていた人と人の絆が、映像を通じてつながりなおすような不思議な効果も生まれています。最近コミュニティシネマという言葉を耳にしますが、上映の場が単に映像を消費するためでなく、それを媒介にしてなにかを生み出す場となれば、映像文化にもまた新しいふくらみがでてくるかもしれません。

(2010/03/01)


  • 8ミリフィルム上映座談会"

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