初志貫徹！共同企画を

メディアテークさんと一緒に仕事をしたい。展示会を絡めてか、関連作品を上映したり。チェコ・アニメ大会やアジア映画祭はどうでしょう、と、2年位前から漠然と話していたことが、突然、形になった。11月23日、24日に行った蓮貫先生と吉田喜重監督、岡田茉莉子さんの鼎談（ていだん）と、関連作品の上映である。熱心な映画会社の担当者の相当な努力もあったが、とんとん拍子に話が進み、実現してしまった。鼎談（ていだん）も上映も非常に評判が良かったようで、公共と民間の弱点を補完する企画を、今後とも是非行っていきたいものだ。アジア映画、特に韓国と香港は上映料が高く、大作になると米国のメジャー会社が買うようになってしまってからは、今までそれらを紹介し、地道にファンを増やしてきた小さな映画会社は手が出せなくなっている。大作に引きずられて小品まで高くなり、結果、日本未公開作品が多くなっているのだ。筋金入りのファンは、現地まで観に行くか、英語字幕入りのDVDを入手し、見るしかない。香港で香港映画がヒットしなくなったというニュースはよく聞くが、質が落ちたわけではなく、返還前後に、それまで香港映画を支えてきたファンが香港を離れただけだ。未公開作品名を挙げて「上映して下さい」という声をよくいただくのだが、上映権がない以上、どうすることも……できる！　映画祭での上映であれば。未公開作品が上映されるというニュースは瞬く間に伝わり、作品の質さえ良ければ全国からファンが集まる。作品の選定は、メディアテークには筋金入りのアジア映画ファンの職員さんがいらっしゃるから大丈夫だろうし、監督や俳優のゲストを招くことだって可能だ。そして、チェコ・アニメ。奇しくも若者の間で空前のパペット・アニメ・ブーム！　メディアテークの空間全てで、展示と上映と遊べる企画を考えられたら面白いですね。是非、次は初志貫徹。これらの線で協力させていただきたいものです。