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ワークショップ
「芸術本位制国家論−駒形克哉の芸術本位制度の実験ワークショップ−」

ワークショップは終了しました。当日の様子は こちらです。

芸術作品は人間の価値観の表現であります。 しかしながら現在、芸術作品は、お金によってその価値を量られ取り仕切られています。 それでは、逆にお金を芸術作品の魅力によって量る事をしてみようではありませんか。 このワークショップは(嘗ての金本位貨幣制度が金に、銀本位制度が銀に、その価値を基礎付けられていたように) 芸術作品によって貨幣価値を基礎付け流通させた国家と国際社会のシミュレーションを行う事により (そのシミュレーションに巻き込まれ機能する要素である) 人、社会、国家、産業、貨幣、言語、メディア、などを芸術の力で起動させ新たな観点で考え 味わい直してみようというものです。

方法

このワークショップは3つの段階から構成されます。

  1. 持ち運び簡単な規模の作品を作ります。作品のスタイル、技法、形式などは自由です。 絵画、彫刻、パフォーマンス、音楽、茶道のような飲食物芸術、前衛、古典何でもかまいません。
  2. 架空の国家を想定してもらい、その通貨を紙幣のかたちで造ります。 一人の参加者は1つの国家に対応します。それぞれの架空国家は各々の民族、自然、歴史、文化、 政治形態などを踏まえそれらのシンボルを用いて自国の紙幣をデザインし製造します。
  3. いよいよ1、2で造った作品と紙幣を用いて芸術本位制貨幣制度のシミュレーションをゲームのかたちで行います。 例えば、魅力的な作品を蒐集する、貨幣を沢山集めてモノポリーゲーム風の勝利者になる、 貨幣愛好家のように珍しい紙幣を集める、仮想の国家の国民になって商売、芸術蒐集を楽しむ。ゲーム体験自体を楽しむetc. いわば人間モノポリーともいえますが・・・まあ、みなさん参加してみてください。

*3月3日はオリジナル貨幣制作を行います。4日は流通させる商品としての作品制作を行います (材料、道具が持ち込みでき、メディアテークを使って作品制作を行いたい人のみ参加)。 11日は制作した貨幣と作品を流通させるゲーム本番。

駒形克哉

プロフィール

●駒形克哉(こまがた・かつや)
1959年東京生まれ。美術家。千駄木の指物屋に誕生。多摩美術大学卒業。 その後イタリア、ミラノのブレラ大学アカデミア、ルチアーノ・ファブロ氏の教室に留学、卒業。

日時等

2001年3月3日(土)・4日(日)・11日(日)
せんだいメディアテーク 1F オープンスクエア
3日/オリジナル貨幣制作/10:30〜16:00
4日/作品制作/10:30〜(各自終わり次第終了)16:00
11日/貿易ゲーム本番/10:00〜18:00
*4日は任意参加。

●ワークショップ参加者募集中
ことしお年玉をもらわなかった大人の方で、3月3日と11日に必ず参加できる方を募集します。(4日は任意参加です)

●ワークショップ応募方法
往復はがき、またはe-mailに、ワークショップ名、住所、氏名、電話番号、 年齢を記入してメディアテーク企画活動支援室まで。2月15日必着。 定員15名、申し込み多数の場合は抽選となります。

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