美術文化ライブラリー展示 | 種類 | 展示 |
| 場所 | 7階 美術文化ライブラリー周辺 |
| 期間 | 2001年05月26日 から 2001年06月10日 まで |
| 料金 | 無料 |
| web | http://www.smt.city.sendai.jp/ja/activities/mcp/index.html |
美術文化ライブラリーの特別企画として、メディアテーク関連記事を展示し、紹介する。
関連記事はメディアテークの歴史を語る一つの証言である。メディアテークは2001年1月末に開館したばかりであるが、その誕生までには長い物語がある。関連記事からは、メディアテークが生まれるに至った経緯と、その育てられ方（育ち方？）について読み取ることができる。
これにより、メディアテークの理念や方向性、またそれに対する評価についての理解を深め、よりいっそうメディアテークを利用または事業参加していただきたい。
メディアテークはその建築の斬新さから、多くの新聞や雑誌にとりあげられ様々に評価されてきた。そこで述べられたことは、建築の技術的側面による特異性もさることながら、公共施設としてどのような役割を果たしてゆくのかという問いとその解答への模索だったといってよいだろう。特にメディアテークは、事業理念が建築に反映されているという点で、他の公共施設とは違った見方をされてきた。
こちらで収集している記事は、1994年4月のメディアテークが公開設計コンペを導入するという内容のものに始まる。コンペ開催によりメディアテークの最初の案ができるが、着工後もメディアテークがめざすものは何か、この施設では何をするのかということが日々検討され、設計もそれに併せて変更されてきた（その変遷も記事のみどころの一つである）。
また開館3年前に準備室が開設されると、事業のシミュレーションとして毎月1回のワークショップを開催し、竣工前からメディアテークとしての活動を開始した。この活動を通して市民と対話し、様々な意見を聞きながら、改めて事業内容について考えてきた。
メディアテークはまだオープンしたばかりでその力を最大限に発揮しているとはいえない。また、こうあるべきであるという指針があっても、それをどう実現していくかということについては、ずっと模索しつづけることになるだろう。「メディアテークの評価は少なくとも開館3年たってから下していただきたいと切に思う。最初にすべてそろっておしまいになるのではなく、人々とともに日々成長する施設となることが一番大切なコンセプトなのだから。」
