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SELF AND OTHERS

写真展
波紋と共鳴−「SELF AND OTHERS」のゆくえ

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種類展示
場所5階ギャラリーb2
期間2001年06月22日 から 2001年06月27日 まで

趣旨

牛腸茂雄は、写真集「SELF AND OTHERS」の作者であり、同名の映画の主人公である。1946年に新潟で生まれ、幼いころから体を患いながら、写真家として活躍し、1983年に36歳の若さで亡くなった。写真集「SELF AND OTHERS」は、その彼が1977年に発表した作品である。
また、三浦和人は、牛腸とともに若き日に写真を学び、牛腸と同じく写真家としての道を歩んできた人物である。牛腸の死後、4冊目の写真集として構想されていた『幼年の「時間(とき)」』をまとめたひとりでもある。
牛腸の作品は、派手な装飾が施されたものではない。一見すると何気なく撮影されたようなものに感じられる。穏やかな顔、けわしい顔、様々な表情をしているものの、被写体となったほとんどの人がこちら(カメラ)をむき、記念写真のようにおさめられている。しかし、そこには、流れゆく物語としての日常に漂っているだけでは気がつくことのできない、ある一瞬が切り取られている。それは、牛腸の写真家としての本能と技術に裏打ちされた、あらゆる意味の地平から足を離した瞬間をとらえたかのようである。そして、時を経てもうひとりの写真家三浦和人にうつされた人々。その両者を眺めるうちに、今この場所にいる私たちは、モノクロームの世界からじっとこちらを見つめる人々と、重なり合った時間を超えて対峙することになるであろう。
牛腸茂雄の「SELF AND OTHERS」と、三浦和人の「『SELF AND OTHERS』の人々」。このふたりの、時に残酷なほど真摯なまなざしを感じとっていただければ幸いである。

内容

牛腸茂雄「SELF AND OTHERS」と三浦和人の「『SELF AND OTHERS』の人々」写真展示。