日韓現代写真史年表
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年 | 月 | 国 | 事項 |
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1945 | 8 | 韓国 | 日本の植民地支配が終結。この日8月15日は「光復節」と呼ばれ、大韓民国の祝日のひとつ |
1945 | 9 | 韓国 | 朴栄鎭が会長となり「朝鮮写真芸術研究会」を結成、副会長に李海善 |
1948 | 7 | 韓国 | 朝鮮写真文化社で国内最初の本格写真雑誌『写真文化』が創刊、創刊号に朴弼浩の評論「営業写真の芸術性」が掲載 |
1948 | 8 | 韓国 | アメリカの管理下だった朝鮮半島南部に大韓民国が成立 |
1948 | 9 | 日本 | 「日本写真家集団」創立。木村伊兵衛、渡辺義雄、土門拳らが参加。後の日本写真家協会の母体の一つ |
1950 | - | 日本 | 朝鮮戦争が始まり米兵によるカメラ需要が急増、カメラ工業も活況、新品カメラは定価を上回る価格で取引された |
1951 | 12 | 日本 | 「日本写真協会(Photographic Society of Japan 略称PSJ)」設立。初代会長菊池久吉。1952年社団法人化 |
1953 | 7 | 韓国 | 板門店で朝鮮休戦協定が調印 |
1953 | 9 | 日本 | 「二科展」第38回展に写真部第1回展を併催。東京都美術館 |
1955 | 4 | 韓国 | 初代会長を鄭煕變に、全国写真家連合会が創立 |
1955 | 6 | 韓国 | 林應植が京郷新聞紙上に「写団の現在と将来、生活主義写真の生産のために」の一文を発表、生活主義写真の本格的な展開 |
1956 | 3 | 日本 | 「ザ・ファミリー・オブ・マン展」日本橋、高島屋。主催日本経済新聞社。写真界にとどまらず大きな影響を与えた。 |
1956 | 8 | 韓国 | リアリズム写真を標榜する最初の理念的写真集団「新鮮会」が結成(李亨祿、李海文、安鐘七、韓栄洙他) |
1957 | 1 | 韓国 | 「韓国写真作家団」が結成(李敬模ら6人、これは商業性を標榜した最初の団体) |
1957 | 1 | 日本 | 「写真批評家クラブ」が「日本写真批評家協会」と改称。会員=阿部展也、重森弘淹、金丸重嶺、滝口修造、伊奈信男、桑原甲子雄、亀倉雄策、など。その後伊奈・金丸が脱会 |
1959 | 7 | 日本 | 写真家による共同のエージェント「VIVO」結成。参加者=川田喜久治、佐藤明、丹野章、東松照明、奈良原一高、細江英公。1961年6月解散 |
1959 | 10 | 日本 | 第2回「ベネチア国際写真ビエンナーレ」に現代日本の20人の写真家の作品(約200点)展示。参加者=秋山庄太郎、稲村隆生、植田正治、大竹省二、大束元、木村伊兵衛、島田謹介、田中徳太郎、東松照明、長野重一、中村正也、奈良原一高、濱谷浩、林忠彦、船山克、三木淳、緑川洋一、吉岡専造、渡辺義雄、渡部雄吉 |
1961 | 12 | 韓国 | 「韓国写真協会」が社団法人として創立、顧問=林弼浩・李海善・崔桂福・理事長=鄭煕變 |
1962 | 9 | 日本 | 日本写真協会・国立科学博物館共催「日本写真百年史展」国立科学博物館。写真発掘運動により収集された写真約1500点、カメラ機材約500点、文献多数を展示。また、資料台帳を作成し、永久保存の品目を選び、写真は国立国会図書館に、機材・銀板写真・湿板写真等は国立科学博物館に保管を依頼 |
1963 | - | 日本 | 日本写真批評家協会賞 作家賞−細江英公『薔薇刑』(集英社) |
1971 | 7 | 韓国 | 韓国写真協会と韓国創作写真協会が統合、韓国写真協会として発足 |
1974 | 7 | 日本 | 「15人の写真家展」東京国立近代美術館。選考委員岡田隆彦、桑原甲子雄、多木浩二、渡辺勉、荒木経惟、北井一夫、沢渡朔、篠山紀信、高梨豊、田村シゲル(田村彰英)、内藤正敏、中平卓馬、新倉孝雄、橋本昭嵩、深瀬昌久、森山大道、柳沢信、山田脩二、渡辺克己の作品 |
1974 | 12 | 韓国 | 韓国写真協会主催で国立公報館画廊において「第一回国際写真文化交流展」が開催、李海善・安月山・李建中らが出品、韓国・日本・中国から102点が出品 |
1977 | 12 | 日本 | 牛腸茂雄『SELF AND OTHERS』ミノルタフォトスペース |
1977 | - | 国際 | ソンタグ(Susan Sontag)『写真論(On Photography)』出版。1979年邦訳(晶文社) |
1982 | 5 | 韓国 | 韓国写真教育学会創立(81年7月に結成された韓国写真教授協議会が改編、発足) |
1983 | 8 | 韓国 | ※フォト・エージェンシー「タイム・スペース」が開設、TSギャラリーでアンセル・アダムス、藤井秀樹展、桑原史成など外国作家を紹介 |
1983 | 10 | 日本 | 「土門拳記念館」(館長三木淳)が故郷の山形県酒田市に開館。わが国最初の写真専門美術館 |
1984 | 5 | 韓国 | ※ワールド・フォト、タイム・スペースなどフォトエージンシーが相次ぎ開業、写真に関する著作権、出版、PRなどの分野で活躍、写真の役割と機能を拡大するきっかけに |
1984 | 11 | 韓国 | 「韓国写真50年展」が東京の韓国文化院で開催 |
1987 | - | 台湾 | ※韓国の写真評論家・金升坤が台北で講演会を開催 |
1989 | 11 | 韓国 | ※トータル美術館で、若手写真家50名による写真展第一回「韓国写真の水平展」開催 |
1990 | 6 | 日本 | 東京都写真美術館が第1次開館、初代館長に渡辺義雄就任。記念展「東京都市の視線」 |
1990 | 7 | 日本 | 季刊『deja vu(デジャ・ヴュ)』創刊。フォト・プラネット社。飯沢耕太郎責任編集 |
1991 | 12 | 韓国 | ※ソウル市立美術館で第二回「韓国写真の水平−アジアの眼」展が開催(韓国の若手写真家50人と台湾・日本から各5名が参加) |
1991 | - | 台湾 | ※中華攝影教育協会年度会で韓国の評論家・金升坤を招聘し「韓國現代写真の状況」「写真芸術の開放状況」を講演 |
1992 | 6 | 韓国 | ※紫霞門美術館で「ア!大韓民国」展が開催(具本昌(クー・ボンチャン)・金碩重・金定夏・兪在鶴・姜民権) |
1992 | 11 | 台湾 | ※韓国で開催の「11月・韓国写真の水平展」で游本寛、陳順築、高重黎、林日山、章光和の五人が参加 |
1993 | 8 | 韓国 | ※公平アートセンターで第三回「韓国写真の水平展」が開催 |
1994 | 1 | 韓国 | 芸術の殿堂で「韓国現代写真の流れ 1945-94」開催(解放後から現在まで代表的な写真家100人による) |
1994 | 8 | 韓国 | ※コダック・フォトサロンで第一回「大同山水」展開催(「炳雨(ベー・ビョンウ)・金壯燮(キム・ジャンソップ)らが参加) |
1995 | 8 | 韓国 | 「第11回東川町国際写真フェスティバル」で金秀男が海外作家賞を受賞 |
1995 | 8 | 韓国 | ※水戸芸術館で「心の領域」展に「炳雨(ベー・ビョンウ)らが参加 |
1995 | 9 | 韓国 | 第1回光州ビエンナーレ開催 |
1996 | 1 | 日本 | ※東京都写真美術館にて「asian view エイジアン・ヴュー 躍動するアジア」が開催 |
1998 | - | 韓国 | ※芸術の殿堂で「韓国写真の歴史」展が開催 |
1998 | - | 韓国 | 第1次日本大衆文化開放として映画(三大国際映画祭受賞作品)、ビデオ、出版部門を解禁 |
1999 | 3 | 日本 | 福岡アジア美術館の開館記念展として、第1回福岡アジア美術トリエンナーレ1999(第5回アジア美術展)開催。韓国からはチェ・ジアン、イユム、イー・チョンモッが参加 |
2000 | - | 韓国 | ※光州市立美術館で「第3回光州特別展 韓日現代美術の断面」展が開催 |
2002 | 5 | 日本 | せんだいメディアテーク、埼玉県立近代美術館にて『人(サラム)・風(パラム) 韓国現代写真の地平』展が開催 |