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開館10周年事業「いま、バリアとはなにか」
制作協力者募集

6階ギャラリーの展覧会(会期:10月23日から12月末)で作品を発表する小山田徹さんの制作に協力していただける方を募集しています。 制作期間7月から10月。

「あなたの生活品、2000点ほど、お借りできませんか?」

私達はこの秋の企画展に於いて、展示プロジェクトの核となる協力者を探しています。個人の家に存在する生活品の数々を2000点程お借りしたいのです。

私達は今現在、人類史上最も豊かな物質文明の世に生きています。家には必要、不必要を含め、溢れんばかりの物モノが溢れており、押し入れの中や引き出しの奥、戸棚、倉庫には忘却された物モノが沈潜蓄積したりしています。

それらの物モノは、個人とモノの非常にプライベートな関係の歴史の蓄積であるのですが、それを公の視線に晒すことによって、パブリックな物質性を逆に考察出来るのではと思っています。個と公の物質性の相対的関係性の考察を通して、関係性の境界、制度的境界等を見つめてみようと思っています。

理想的には、一家族の生活空間一切を見せて頂いて、その中から2000点あまりを選ばせて頂き、展示に3ヶ月間程お借り出来る方を求めています。もしくは、押し入れの中だけ、倉庫の中だけだったらOKという方でもお知らせいただけたら嬉しいです。

  • お借りする物モノはメディアテーク6階ギャラリーで吊り下げる形で展示します。
  • 展示品には観客は触れません。
  • 個人情報等の保護に関しては相談の上展示方法を検討します。
  • 最終的に不要な物の処分は会期後、こちらで処分させていただきます。
  • お借りする時は、当方でお宅を訪問させて頂き、選別、梱包、搬出等をします。
  • 会期終了後は当方で運搬、返却します。
  • 貸し出し品の中で、日常生活に支障が出るものに関しては、相談の上代用品等を揃えます。

そろそろ生活を一変したい方。澱の様にたまった不要品を処分したい方。丁度3ヶ月間くらい家を空ける(不在)の方。この企画に興味をお持ちの方。よろしく御協力を!

小山田 徹

参加条件

  • 生活品の提供:仙台市近郊の方
  • 制作協力:7月~10月(日程は未定)に仙台にて活動出来る方

詳細はお問い合わせください。 生活品の提供はできないけれど、興味がある方、制作に協力してくれる方も大歓迎です。 みなさまのご参加をお待ちしております。

ご応募・お問い合わせは

電子メール(office@smt.city.sendai.jp)で、せんだいメディアテーク企画・活動支援室内「いま、バリアとはなにか協力者募集」係まで。

小山田徹(こやまだ とおる)

1961年鹿児島に生まれる。京都市立芸術大学日本画科卒業。京都市立芸術大学美術科准教授。1984年、大学在学中に友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。主に企画構成、舞台美術を担当し、国内外の数多くの公演に参加する。ダムタイプの活動と並行して90年から、さまざまな共有空間の開発を始め、コミュニティセンター「アートスケープ」「ウィークエンドカフェ」「コモンカフェ」「祈る人屋台」「カラス板屋」などの企画をおこなうほか、コミュニティカフェである「Bazaar Cafe」の立ち上げに参加。現在は、それらの活動を通じて集まったさまざまな分野の友人たちと造作施工集団を作り、共有空間の開発をおこなっている。近年は、洞窟探検と測量、作図にいそしむ。主な展覧会に「日常茶飯美-Beautiful Life?」(水戸芸術館、2002年)、「小山田徹:しあわせのしわよせ」(すみだリバーサイドホール・ギャラリー、2004年)、「きのうよりワクワクしてきた。-ブリコラージュ・アート・ナウ 日常の冒険者たち-」(国立民族学博物館、2005年)、他。

小山田徹 小山田徹