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はじめに

2007年度はメディアテークにとって大きな転機を迎えた年でした。

そのひとつは運営体制の変更です。メディアテークの運営は、仙台市の委託を受け1999年度に(財)仙台ひと・まち交流財団に準備室が設置されて以来、開館後、そして指定管理者制度導入後も引き続き同財団によって行われてきましたが、新しい指定管理期間に入る2007年度からは、(財)仙台市民文化事業団が、業務および職員をそのまま引き継がれました。

もうひとつは館内機能の見直しによるフロアレイアウトの一部変更です。従来7階にあった映像ライブラリーの機能を2階に移すことで、図書館的機能を下層階に集約するとともに、7階では情報発信を支援するスタジオ機能を充実し、貸館対応も含む活動支援系の機能を集約することで、利便性の向上と活動拠点としての機能向上を同時に実現することができました。

一方、事業では、伊東豊雄氏の建築展「建築|新しいリアル」が開催され、氏の代表作であるメディアテークでの記念すべき展観が実現したほか、「青葉縁日II おもしろ改造工場の夏まつり」、「仙台芸術遊泳」第2回目の一環としてメディアテークで実施した「光の航跡 Off Nibroll」、講演からライブまで多彩なラインナップを含む月例上映会、レイアウト変更を受けての7階や5番チューブ内を活用したインスタレーションなど、転換期にふさわしい意欲的な取り組みが目白押しとなりました。

本年度は、メディアテークにとって5年の指定管理期間の初年度であるとともに、2010年度に迎える開館10周年の準備に着手する年でもありました。運営体制やフロア機能の変更をはじめ従来にない事業へのさまざまな挑戦は、このような節目の年にふさわしく、メディアテークの未来に向けた大きな基盤整備につながるものとなったと考えています。