せんだいメディアテーク



メディアテークの日々の活動をお知らせします。

2010/02/27
メディアテーク10周年プレ企画!フォト・ゼミ

2月27日、土曜日、午後2時。寒冷小雨。仙台の凍てつく冬空。
しかし「フォト・ゼミvol.6」の為にせんだいメディアテーク7階のスタジオにあつまった受講生や関係者の多くは熱い熱気に包まれていました。今年のフォト・ゼミは、写真家の畠山直哉氏と、せんだいメディアテーク建設時に仙台に常駐して工事監理を担当された伊東豊雄建築設計事務所の古林豊彦さんを迎え、メディアテークの館内をめぐりながらお話しいただくツアー型ワークショップです。2001年1月26日にオープンしたせんだいメディアテークは今年10周年目を迎えます。この、世界を驚嘆させた、現代建築の着工からオープンまでを約1000日間にわたり撮り下ろし、写真集「UNDER CONSTRUCTION」(アンダーコンストラクション)としてまとめたのが畠山直哉さんです。
 前半はツアー形式で、主として古林豊彦さんから、メディアテークの建築や構造についての説明があり、それに応じて畠山さんが補足的なお話をされました。普段は入ることの出来ない屋上にはじまり、6階、5階のギャラリー階、3階のライブラリー階、オーガンジーのカーテンが特徴的な2階、1階、B1階の準備室に見られる免震構造まで、「建築」と「写真」の掛け合いのトークを参加者は楽しんでいました。とりわけ、B2階のチューブ(柱)から上を覗き仰ぐシーンは忘れられない想い出となったことでしょう。
 後半は、7階スタジオaに戻ってからは写真についてのレクチャーが始まりました。写真を撮るということ、どんな写真が良い写真なのかなど、一般の主婦のかたにも丁寧にご説明される畠山直哉さんが印象的でした。そして最後に、集った映像学科の学生さん達の為に、写真集「UNDER CONSTRUCTION」で使用したカメラを公開。暗幕をかぶり見る逆さまの光景に学生さん達は大変満足げでありました。
写真集『UNDER CONSTRUCTION』は、「常に工事中」という、この建築を表す時に使う象徴的な言葉ですが、まさにその名の通り、完成され停止してしまった美ではなく、いつまでも瑞瑞しい活き活きとした空間であることが再確認された1日でした。この日のイベントは終了が約2時間も延長されましたが、畠山写真ファンにとっても、smt建築ファンにとっても大変意義深い一日となりました。
(Lee)

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  • 『アンダーコンストラクション』を片手に説明する畠山氏
    2010/02/27
    『アンダーコンストラクション』を片手に説明する畠山氏
  • チューブ(柱)内の空調機械について熱心に説明する古林氏
    2010/02/27
    チューブ(柱)内の空調機械について熱心に説明する古林氏
  • 地下1階駐車場では免震構造の説明
    2010/02/27
    地下1階駐車場では免震構造の説明
  • 撮影に使用したカメラを披露"
    2010/02/27
    撮影に使用したカメラを披露
  • 最後まで熱心にお話くださった畠山氏
    2010/02/27
    最後まで熱心にお話くださった畠山氏
  • チューブの内部を体験
    2010/02/27
    チューブの内部を体験

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