せんだいメディアテーク



メディアテークの日々の活動をお知らせします。

2012/06/10
「てるてるぼうず」と「あめあがる」
梅雨のひとときを活版印刷ワークショップで楽しむ。

6月9日、10日。震災で中止となり昨年は開催できなかった活版印刷ワークショップは、新しくなった7階のスタジオラウンジで、展示されました。
今回のワークショップも、サイズが1号(正方形の一辺が10mm)の活字と4号(正方形の一辺が5mm)の活字を利用して、梅雨の6月にふさわしい言葉、「てるてるぼうず」と「あめあがる」の2つの言葉に「自分の名前」の部分を組み替えて版を作り、アダナ印刷機で刷るというもの。とてもシンプルなワークショップですが、はじめて触る活字や道具に参加者の皆さんは興味津々で参加されていました。コンピュータで作成した文章の印刷しか体験した事がない参加者にとって、普段は決して味わえない経験の瞬間です。段々と慣れてくると参加者のなかには活字を判子にして、さまざまな作品を作っていました。
また、10日の4時からは、この企画の監修者である小泉均さんの新書である、『タイポグラフィ・ハンドブック』(研究社刊)をご紹介いただくトークも開催。小泉均さんのお話では、この本を作るために影響を受けてきたこれまでの辞書のことや、この本には活版の基礎が全てまとめられていること、また、スイス(欧州)のデザインと日本のデザインの違いのことなどを、参加した皆さんにわかりやすくお話しされました。ただ、2年近くを費やされ小泉さんの集大成となった著作のお話では1時間半という時間は短すぎ、次回8月のワークショップの時に更にこのお話をしていただく事になりそうです。
(Lee)

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  • 「あめあがる」6月9日ご参加のいとうみゆきさんの作品
    2012/06/09
    「あめあがる」6月9日ご参加のいとうみゆきさんの作品
  • 活字を植える(植字)作業中の手の動き
    2012/06/09
    活字を植える(植字)作業中の手の動き(*)
  • 組版を固く締めていざ印刷機へ運びます
    2012/06/09
    組版を固く締めていざ印刷機へ運びます
  • 『タイポグラフィー・ハンドブック』のブックカバーと束見本
    2012/06/10
    『タイポグラフィー・ハンドブック』のブックカバーと束見本(*)
  • ワークショップの参加者に準備した「活版」で印刷した名札
    2012/06/10
    ワークショップの参加者に準備した「活版」で印刷した名札
  • 『タイポグラフィー・ハンドブック』が生み出されるまでのトーク
    2012/06/10
    『タイポグラフィー・ハンドブック』が生み出されるまでのトーク(*)
    *撮影:越後谷出

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