せんだいメディアテーク



メディアテークの日々の活動をお知らせします。

2012/12/24
サロン上映会「星空と路~3がつ11にちをわすれないために~」

東日本大震災を受けてすぐに開設した「3がつ11にちをわすれないためにセンター(略称:わすれン!)」には、震災とその後の復興の過程を記録した多くの映像や写真が現在も寄せられています。それらをお披露目した今年3月開催の「星空と路~3がつ11にちをわすれないために~」では多くの方が来場し、震災について再び考える大きな契機となったように思います。そして、街は光のページェントで賑わう12月22日から24日の3日間、小規模ながら、再びそれらの作品の一部をお見せする上映イベントを開催しました。
会場になった7階のプロジェクトルームは、いつもは当センター参加者の映像制作やUstream配信の拠点である「わすれン!」のいわばスタジオです。この3日間だけは、壁に大きく映像が投影され、映像を囲みながら語り合う場として、サロン形式のシアターと様変わりしました。 真っ白な壁に映し出された、風景、人々のくらし、語られることば。胸が熱くなったり、ときに苦しくなったり。
そうしたさまざまな思いを巡らせながら、ひっそりと映像と対峙する時間が流れました。
まもなく、あと3カ月で、震災から2年を迎えます。時を重ねれば重ねるほど抗いようもなく、私たちの記憶が薄らいでいくのを感じます。跡形もなくまっさらな海岸沿い。何事もなかったかのように忙しく動いている街。沿岸部やいまだ復興の途にある人たちとの温度差を少しでも縮めるためには、このような機会を通して、誰かの現在や過去に触れることかもしれません。
当センターに集まった多くの記録を、私たちの今後の生活や遠い将来に向けてどのように活用していくべきなのか。上映会の定期的な開催や、さらに映像の視聴ブースの設置などの日頃の活動の中から生まれる非力な概念を私たちはどのように強度を持たせ、提示することができるのか。それらの課題を市民の方々の手を借りながらこれからも考えていきたいと思います。
(A.N)

3がつ11にちをわすれないためにセンター http://recorder311.smt.jp/


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  • わすれン!の活動拠点
    2012/12/24
    わすれン!の活動拠点
  • 部屋の一面をスクリーンに
    2012/12/24
    部屋の一面をスクリーンに
  • 映像を見ながら語り合う場面も
    2012/12/24
    映像を見ながら語り合う場面も

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