メディアテークの日々の活動をお知らせします。
2015/07/25
仙台沿岸部の街なみを年ごとにみていく
いま7階ラウンジでは、「3がつ11にちをわすれないためにセンター(わすれン!)」主催の『定めた点から観て測る』をおこなっています。
この展示シリーズは、震災前、そこにどのような街なみや暮らしがあったのか、震災後、どのように変化してきたのかを軸に、さまざまな立場のかたが記録した定点観測写真を紹介しているもので、今回は仙台市の沿岸部・七北田川の南に位置し、豊かな屋敷林「居久根」があった宮城野区南蒲生地区の写真を、2015年6月に撮影されたものも加えて展示しています。
記録者は、30年にわたり地元の街なみを調査し記録してきた髙橋親夫さんと、同地区の復興計画に携わり髙橋さんの写真を基に震災後の同地点の記録を毎年続けている特定非営利活動法人 都市デザインワークス。
この両者の邂逅から生まれた定点観測写真群には、2001年の街なみの様子と、2013年から今年にかけての、現地再建が進行中の同地区のすがたが写し出されており、今年の写真からは、道往く人びとが増え、子どもたちが外で遊び、木々が茂る様子など、新たに築かれていくものや人びとの暮らし、営みを垣間見ることができます。
また、地元の辻や路地を実に小刻みに、徒歩で移動しながら撮影されているので、じっくりみていると、記録者と一緒に歩きながらその撮影時期ごとのご町内を眺めているような感覚に…。
折しも夏休み。8月30日(日)まで開催していますので、ぜひお立ち寄りください。
(K.T)
※その後、開催期間が2015年9月17日(木)まで延長となりました。
2015/07/25
路地や辻など近い地点ごとにまとめて展示
2015/07/25
震災から3年目に再び開花した桜(右上の写真)、今年は子どもたちが遊んでいました(右下の写真)
2015/07/25
復興まちづくり計画や「みんなの居久根」プロジェクトに関する資料も