プロジェクト
2010/08/14
「せんだいドドンパ節」について
レコードやCDで音楽を楽しむことが日常のこととなっている現代において、音楽は聴くものだと考えられている。しかし、聴かれるためだけに音楽はあったのだろうか? おそらくそうではない。音楽はいつも踊りと共にあった。いや、踊りのためにあったと言ってもそれほど間違ってはいないだろう。もちろん、多くの宗教音楽、例えば聲明やコーランの朗唱、讃美歌など、踊りとは直接結びつかない「唱える音楽」をぼくたちは知っているが、そもそもそれらを本当に「音楽」と呼ぶべきなのだろうか? まさに西洋の教会音楽だけが、正式な音楽と呼ばれ、他を「世俗音楽」として峻別したのである。そうであるにもかかわらず、西洋音楽全体の歴史を見ればやはり、ヨハン・シュトラウスのワルツはもとより、「舞曲集」であるバロック以後の無数の組曲形式などの例を挙げるまでもなく、音楽は踊りのステップ、すなわちリズムと無関係ではあり得なかったのだ。その事情は20世紀以後になっても変わらない。現在でも社交ダンスをはじめとする様々なダンスのステップは踊りの名でもあり、同時に音楽の様式の名前でもある。
「NEO都々逸」を作曲したF兄弟は、チャチャチャやルンバ、マンボなど、戦後日本で流行した無数の「ダンス音楽」の中でも特にドドンパに注目した。その理由はドドンパが「都々逸とルンバを足したものである」とWikipediaで解説されており、NEO都々逸シリーズの二作目を模索していた兄弟にとって格好の由来を持つものにみえたからだ。しかし、インターネットでさらに詳しいドドンパの起源を探していくうちに、おそらくそれは誤りであり、真実は、同じWikipediaの「アイ・ジョージ」の項にある・・
”フィリピン起源のオフ・ビート・チャチャチャを、比人バンドが持ち込み、それにジョージの仲間であるクラブアローのバンドマンが目を付け、計画的に流行させたものである。ただ、三拍目を三連音符に換え、ドドンパと命名したのはジョージである。このことを考慮すると、アイ・ジョージはドドンパの生みの親といっても過言ではない。”
ということらしい。ドドンパが都々逸とは無関係であるらしいことを知り、F兄弟は一度は落胆したものの、むしろ昭和日本で流行したダンスがすべて「輸入」に頼っていた中で、このドドンパは唯一の「和製ダンス音楽」として意図的に作られたものであったことを知って興奮したのである。この説に従えば、ドドンパを特徴付ける二拍目のアクセントという原型は既に与えられていたにしても、「三拍目を三連符にする」(音楽的には三拍目だけでなく、すべての拍が3分割されることになるので、むしろ全体を8分の12拍子として捉え直したと考えるべきだろう)という、他にはない強烈な個性を持ったこのリズムが日本で生まれたことは画期的なことだったに違いない。しかも、それは理論的な思いつきにとどまらず、「お座敷小唄」などドドンパの名を冠していない曲はもとより、最近の「きよしのドドンパ」に到るまで、時を隔てつつ幾度も回帰する、日本音楽史上におけるひとつの定番となったのである。
F兄弟は、海外の流行を単に模倣・変奏することに終始する日本の音楽史上唯一の例外ともいえる独創的なダンス音楽としてこのドドンパのリズムを敬意を持って踏襲しつつも、平成の新しいドドンパを目指した。すなわち、二拍目のアクセント、各拍の三分割というドドンパの基本の上に、レゲエ風バッキング・ギターを組み合わせ、そこに仙台民謡「さんさ時雨」から引用した掛け声を周期的に挿入することによって、4分音符8+10拍という変拍子を繰り返すリズムを創り出したのである。本来、ダンス音楽に変拍子は踊りにくいと敬遠されるようだが、特に日本の盆踊りなどには何の違和感もなく変拍子が使われている事例が少なからずあることを踏まえ、あえてその常識に挑戦し、日本の作曲史上に偉大な足跡を残したアイ・ジョージ氏に続く独自の「和製ダンス音楽」の可能性を目指したのが、この「せんだいドドンパ節」なのである。
2010年8月7日 フォルマント兄弟(三輪眞弘+佐近田展康)
posted by smt
2010/07/31
8月8日(日)13時からUSTREAMで中継します(20分程度を予定)。
番組名「FormantBrothersTV」。
http://www.ustream.tv/channel/fbrostv
今回は、新曲民謡「せんだいドドンパ節」(制作途中)を披露するほか、
プロジェクトのマスコットキャラクターなどを紹介し、プロジェクト立ち上げからここまでの成果を発表します。
posted by smt
2010/07/30
新作民謡「せんだいドドンパ節」で参加者が制作した歌詞を発表します
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<前口上>こんにちは! 高音キンです。 新曲、せんだいドドンパ節、歌います!
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七夕に、キンさまうれし 初浴衣 ドドンパリズム 声たからかに
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春が来れば 桜ちらして 杯(さかずき)うれし めでぃあヲどりの花開く
夏が来れば ケヤキくぐって あの娘(こ)をさがす めでぃあヲどりの袖ゆらす
秋が来れば もみじ落として 三日月悲し めでぃあヲどりの宵(よる)はふけ行く
冬が来れば 歩みゆるめて 組み合う二人 めでぃあヲどりは細雪
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<山唄>あ~、せんだいメディアの~、ヲどりだよ~
声が聞こえる、姿見えぬガ、 数値が教える、彼方のあなた、 プロトコル
私はメディアか、私はヒトカ、 なぜに狭まる、私のありか、 バリアフリー
私はバリア、島宇宙でネ、 歌いヲどるは、希望のメディアよ、 メディエート
<わらべ歌>
いつかアナタに会いたいナ、だけどワタシはメディアのからだ…(どどんぱ…)
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<山唄>あ~、せんだいメディアの~、ヲどりだよ~
コギト 生まれる パロール 遅れた メディウム 感じる 機械のからだ グラマトロジー
枯れ木 傀(かい)生む 愛でる 路地の奥 途切れる 流浪 ラマダン神楽
パートタイマー 故事
<わらべ歌>
いつかアナタに会いたいナ、だけどワタシはメディアのからだ…(どどんぱ…)
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ケヤキ並木を、歩く日夢見て、 木漏れ日無き道、サクサク行くよ(ゆくよ)、 光ファイバー
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<山唄>あ~、せんだいメディアの~、ヲどりだよ~
あなた追い追い 歌う窓辺よ 響きわたるは 震える羽音 届かぬ口元
夜のいしるを 寝床に浴びるよ あなた目合(まぐわ)ひ わたし溶かして いつかの夢
<わらべ歌>
いつかアナタに会いたいナ、だけどワタシはメディアのからだ…(どどんぱ…)
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宮城野の空に 月が昇れば 荒浜よりイナサが吹きて 萩揺れる
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posted by smt
2010/07/08
フォルマント兄弟の三輪さんと佐近田さんが、
サントリー芸術文化財団主催の
「サマーフェスティバル2010<MUSIC TODAY 21>」
(8月23日~30日 会場:サントリーホール)にご出演されます。
フェスティバル詳細
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/list1008.html#P27M1
・芥川作曲賞創設20周年ガラ(8/27)
弦楽のための「369 B氏へのオマージュ」
指揮:秋山和慶、東京交響楽団
・芥川作曲賞創設20周年記念ガラ<室内楽Ⅱ>
受賞作曲家20人の独奏曲 PartⅡ(8/28)
フォルマント兄弟(三輪眞弘+佐近田展康)の「NEO都々逸」シリーズ最新作
キーボード:岡野勇仁
※ここで、高音キンがついにデビューするようです!!
●もうひとつお知らせ
この発表の機会に向けて著作集「三輪眞弘・音楽芸術」(仮)が出版予定だそうです!
ぜひこの機会をお見逃しなく!
みんなで応援にかけつけましょう!
posted by smt
2010/07/06
フォルマント兄弟が再び仙台を訪れ、これまでの参加者との制作の過程や成果をご紹介します。また参加者とのミーティングも公開します。
気になってはいるけど、どういう活動なのかよくわからない方、この機会にぜひ参加してみませんか?今からでも参加は間に合います!
一緒に活動しましょう!
◆イベント名 フォルマント兄弟「せんだいめでぃあヲどり制作プロジェクト
進捗報告会&公開ワークショップ」
◆日時 2010年8月8日(日) 13時~15時
◆会場 せんだいメディアテーク 1階 オープンスクエア
(smtオープンカフェ「七夕ひろば」内)
◆参加 無料、申し込みなし
posted by smt
2010/07/04
参加者が作成してくれた高音キンのビジュアルイメージをご紹介します
高音キン(PDF)
※画像をみるには、右クリックして「対象を保存」を選択し、データをダウンロードしてから開いてください。
posted by smt
2010/07/02
「せんだいめでぃあヲどり」、どうやってその歌詞はつくられていくのでしょうか?
メーリングリストでの活動の様子を少しご紹介します。
(読んでおもしろいな~と思った、あなた! 一緒に活動しませんか?)
第1回目のミーティング後、三輪さんから歌詞についての指示だしがありました。
-------------以下、参加者メーリングリストからの抜粋----------------
メディとも?、ヲどとも?のみなさま、
あにです〜。
JNKU-TOMY さんの歌詞1番(変形版)および以前紹介した歌詞1番から3番まで(これも変形版)をぼくのキンに歌わせてみました。
兄弟は歌詞なんか見なくてもはっきりと聞き取れるのですが、
みなさまは是非最初に以下の歌詞テキストに目を通してから
聴いてみてください。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
みちのくめでぃあドドンパ節(仮)
<山唄>
あ~、せんだいメディアの~、ヲどりだよ~
<JNKU-TOMY1番>
春が来(きた)れば 桜ちらして、ア~メデタイメデタイ
杯(さかずき)うれし、めでぃあのヲどり花く
<兄1番>
からだ恋しや、リアルのバリアが、
越すに越されぬ、広瀬川のネ、インターフェース~
<わらべうた風間奏>
いつかアナタに会いたいナ、
だけどワタシはメディアのからだ・・(どどんぱ、どどんぱ・・・)
<兄2番>
歌は悲しや、フォルマントでネ、
主(ぬし)を呼べども、返事は聞けぬ、イマジネール
<兄3番>
ヲどり楽しや、バーチャル・ボディーはネ、
アーキテクチャーの、イリュージョンだヨ、イリュージョン~
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
お願い&注意点など:
・アレンジはまだまだ完成していません。これは歌唱旋律のデモです。
・滑舌は弟が調整すればもっと良くなります
・できれば全体をループさせて繰り返し聴いてください。
・<山唄>と<わらべうた風>を除く、メインの旋律を覚えてください。
(4回とも同じ旋律です)
・旋律を覚えたらゴロが合うようなMY歌詞を作ってください。
・みなさまのMY歌詞をこのMLで紹介してください。
・内容は東北、仙台などに由来したものから、そうでないものまで
まったく自由です。この旋律で高音キンに歌わせたい歌詞を考えて
ください。
・音を延ばすことはできますが、早口はムリです。
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こうやって、参加者による歌詞制作がはじまりました。
参加者による歌詞は、次の報告で。乞うご期待!
posted by smt
2010/06/20
参加者メーリングリストでは、「参加者共有ファイル」で音データなどを、共有しています。
まだ制作中の作品をみんなで聞いています。
ある日、フォルマント兄弟から、新しい曲が届きました。
----------以下、メーリングリストより一部抜粋----------
「高音キン」(「たかね」と読んでね)と命名した新しい声キャラで『秋の山唄+レゲエドドンパ』を歌わせてみました。
お聞きのとおり、人間にはあり得ない高い少女声でキーンキン歌ってます。
by おとうと
高音(たかね)キン:
幼い時に母を亡くしたキンは東北民謡の名手として知られる祖母キンから民謡歌唱の徹底した英才教育を受け、その名を襲名。その超高音域の地声と完璧な節回しで「民謡界のスーパーソプラノ」として注目を集めている。
by あに
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というわけで、乞うご期待!
作品の制作に関わりたい方、公開前の曲を早くきいてみたい方、いますぐ参加申し込みを。
posted by smt
2010/06/20
プロジェクト参加者によるテスト動画をご紹介します。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=EkINI60dIEI[/youtube]
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posted by smt
2010/06/02
踊りのアニメーション作成のイメージです。こんな感じのものを、参加者一人一人が作っていきます。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=sZJG9fwYKMw[/youtube]
posted by smt
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