第1部「伝わらないこと」のおもしろさ

わたしたちは、伝え切れないこと、そして語り得ないことをそれぞれの内に秘めながら、日々生活しています。そのような、いわば「コミュニケーションの不完全性」ともいうべきものをふまえたうえで、わたしたちはどのように他者と関わっていくことができるのでしょうか。このトークでは、他者、そして社会との関わりについて、それぞれの実践の場で模索し続けている方をゲストに迎え、現代に生きるわたしたちが抱えるコミュニケーションの課題について再考します。


ゲスト 田門浩(たもん ひろし/弁護士)
田原(ティエン ユアン/詩人)
モデレーター 西川勝(にしかわ まさる/大阪大学コミュニケーションデザインセンター特任教授)

プロローグ せんだいメディアテークの10年

対談:桂英史(かつら えいし/東京藝術大学大学院映像研究科教授)・甲斐賢治(かい けんじ/せんだいメディアテーク企画・活動支援室室長)


【料金】 1回500円(要事前申し込み・先着順)※要約筆記つき
【定員】 200名
【会場】 せんだいメディアテーク1階オープンスクエア
【申し込み方法】 参加ご希望の方は、はがきか電子メール、ファックスにて催しもの名、希望回、住所、氏名、電話番号を記入のうえ、担当係までお申し込みください。定員に余裕のある場合は当日も受け付けます。
電子メールでのお申し込みはこちら

■同日開催 goban tube cafe「てつがくカフェ@せんだい」

テーマ 幸福ってなに?
日時 10月24日(日)11:00-13:00
料金 無料・事前申込不要
マスター 西村高宏(にしむら たかひろ)
会場 せんだいメディアテーク 7階 goban tube cafe

http://tetsugaku.masa-mune.jp/


田門浩 | たもん ひろし

1967年生まれ。福島市出身。生まれつき耳が聞こえない。水戸、札幌、千葉と転居。1990年東京大学法学部卒業。1991年4月から1996年3月まで千葉市役所勤務。1995年10月に司法試験に合格し、千葉市役所を退職。1998年4月弁護士登録。2003年米国留学。現在は、神奈川県川崎市に在住。

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田 原 | ティエン ユアン

1965年中国河南省生まれ。1990年代初め国に派遣され来日し、立命館大学文学研究科日本文学専攻で博士課程修了。「谷川俊太郎論」で文学博士号を取得。現在は、東北大学で教鞭をとる。中国語・日本語双方での詩作も行っており、第2詩集『石の記憶』(思潮社)では第60回H氏賞を受賞。編集した『谷川俊太郎詩選集1~3巻』(集英社)を刊行するほか、中国語版『谷川俊太郎詩選』をはじめ、日本現代詩人の作品を積極的に中国に翻訳・紹介している。

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西川勝 | にしかわ まさる

1957年生まれ。大阪府出身。関西大学2部哲学科在学中より精神病院に勤務をはじめて、看護の道に向かう。大学は中退して看護学校に進学し、働きながら看護師免許を取得。20数年間を精神病院・人工血液透析・高齢者介護の現場で過ごす。40代になって看護師として働きながら、大阪大学の臨床哲学活動に参画する。2005年より大阪大学コミュニケーションデザイン・センターの特任准教授、2010年より特任教授として活動中。著書に、『ためらいの看護』(岩波書店)。

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桂英史 | かつら えいし

1959年生まれ。長崎県出身。図書館情報大学大学院修了。専門は文化研究・アーカイヴ研究。現在、東京芸術大学大学院映像研究科教授。コミュニティやアーカイヴに関するプロジェクトを実践しながら、近代以降の社会思想とメディアテクノロジーが知のあり方に与えた影響を考察している。主な著書に『人間交際術』(平凡社新書)、『東京ディズニーランドの神話学』(青弓社)、『司馬遼太郎をなぜ読むか』(新書館)、『インタラクティブ・マインド』 (NTT出版)などがある。

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