第3部 集団の力 ー コミュニケーションから生まれる創造性

組織のメンバーが、水平な関係性を保持したまま、主体的にプロジェクトに関わることができる、そんな組織の活躍が、さまざまな場所や分野でみられます。会員誰もが企画立案可能で、総会によって多数決で企画が採択される仕組みを40年以上続けるアートの非営利組織のディレクター、構成台本をもとに俳優やスタッフとのディスカッションから作品を創作する映画監督、災害現場でのボランティア・コーディネートの実践にいちはやく取り組んだNPO法人のスタッフ、ネット上のフリーソフトウェア/オープンソース活動の推進者、各ゲストの実践を紐解きながら、個と個、個と社会といった関係性を超え、集団で活動する意味と、「集団的創造性」ともいうべき力を獲得するための鍵を探ります。


ゲスト レオニー・バウマン(NGBKディレクター/ドイツ)
諏訪敦彦(すわ のぶひこ/映画監督・東京造形大学学長)
寺本弘伸(てらもと ひろのぶ/特定非営利活動法人日本災害救援ボランティアネットワーク 常務理事)
八田真行(はった まさゆき/財団法人知的財産研究所 特別研究員)
コメンテーター ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
進行 甲斐賢治(かい けんじ/せんだいメディアテーク企画・活動支援室長)

【料金】 1回500円(要事前申し込み・先着順)※要約筆記つき
【定員】 200名
【会場】 せんだいメディアテーク1階オープンスクエア
【申し込み方法】 参加ご希望の方は、はがきか電子メール、ファックスにて催しもの名、希望回、住所、氏名、電話番号を記入のうえ、担当係までお申し込みください。定員に余裕のある場合は当日も受け付けます。
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レオニー・バウマン | Leonie Baumann

NGBK(新美術協会)ディレクター。教育学・社会学を学んだ後、オスナブリュック市と大学を結ぶコーディネーション事務所所長、ベルリンKunst am Bau(公共彫刻)プレスオフィスの長官兼編集長を経て1991年より現職。ドイツのアートNPO(Kunstvereine)統括組織の会長、ニーダーザクセン州の芸術機関NPOの義援金配分委員会(Vergabebeirat)会長、ベルリン芸術機関(Rat für die Künste)広報担当官も務めるほか、著者や講師、審査員としても活動中。

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諏訪敦彦 | すわ のぶひこ

1997年『2/デュオ』で監督デビュー。1999年のカンヌ国際映画祭で、審査員全員一致で国際批評家連盟賞を受賞した『M/OTHER』など、フィクションとドキュメンタリーを自在に往還する作風が、国際的に認められている。フランスを中心に活躍し、『H Story』『不完全なふたり』や、オムニバス映画『パリ・ジュテーム』では唯一の日本人監督として『ヴィクトワール広場』を制作。2008年からは、東京造形大学の学長に就任し、映像の教育現場にも深く入り込んでいる。

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寺本弘伸 | てらもと ひろのぶ

大阪市生まれ。1996年から阪神・淡路大震災を契機に発足した日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)の専従職員として活動。1997年の日本海重油事故災害から2009年の兵庫県佐用町水害まで、国内での多くの災害救援活動に関わっている。平常時には「防災と言わない防災」をキャッチフレーズに子どもたちを対象とした「防災マップづくり」活動や、一般向けの災害図上訓練など多くの講座の企画運営に携わっている。

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八田真行 | はった まさゆき

1979年生まれ。東京都出身。ニューヨーク州留学を経て、東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。高校在学時からフリーソフトウェア/オープンソース活動に参加し、Debian プロジェクトの公式開発者やGNU プロジェクトメンバとなる。現在は知的財産制度とイノベーションの関係を研究する一方、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)の幹事としても積極的に発言している。ジャズにも造詣が深い。Twitterは@mhatta。

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ピーター・バラカン | Peter Barakan

1951年ロンドン生まれ。1974年音楽出版社の著作権関係の業務に就くため来日。現在ラジオ、テレビ番組出演中心の活動。インターFM「バラカン・モーニング」、NHK-FM「ウィークエンド・サンシャイン」、東京FM「ライフスタイル・ミュージアム」、NHK World(国際放送)「ビギン・ジャパノロジー」、TBS ニュースバード「CBS 60 ミニッツ」に出演中。

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