全館再開のお知らせ

せんだいメディアテーク



せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、副館長の佐藤泰がお届けします。

48「アートアニュアル」

せんだいアートアニュアルは、メディアテークが開館した2001年から5年間にわたり毎年1回開催していた公募展です。美術や映像などジャンルを問わずに広く作品を募集しました。全国からの出品者の中には現在一線で活躍している若かりし頃のアーティストも少なくありません。5年の間に多少の変遷はありましたが、一貫して変わらなかったのは、出品者が作品の前で審査員や観客に直接説明することが許されていること、審査は完全公開で行い決定したその場で賞が授与されることです。とかく一方通行になりがちな作品と観客の関係を、観客・出品者・専門家(審査員)が作品というメディアと、賞というきっかけを手がかりにして、同時代のアートについて語り合い、議論する場を仙台という地域に作りたかったのです。
http://www.smt.city.sendai.jp/saa/
5年目を迎えたとき、開催方法についてあらためて多くの方々といっしょに再検討するため中断しました。その後、年間事業予算の縮小もあって復活はしていませんが、アートアニュアルのユニークな審査スタイルは、「卒業設計日本一決定戦」に現在も発展的に受け継がれ、地域ぐるみのアート事業という意味では、「仙台芸術遊泳」の取り組みやその後のSMMAの展開、また「青葉縁日」のシリーズにもつながっています。アートとコミュニティの結節点を作るために今年から始めた「コール&レスポンス」もまさにこうした取り組みの延長にある新しい挑戦と言えるでしょう。

(2011/08/01)



  • アートアニュアル公開審査

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