全館再開のお知らせ

せんだいメディアテーク



せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、副館長の佐藤泰がお届けします。

66「カフェクレーム」

メディアテークには利用者のみなさんからさまざまなご意見やご要望をいただきます。1階受付で記録された件数と仙台市の担当部署に直接届いた件数をあわせると、2012年の1年間で86件を数えています。その内容を見ると、フリースペースの椅子や駐輪場の不足など施設設備に関するもの、運営時間や職員の接遇などサービスに関するもの、飲食や携帯電話などの利用ルールやマナーに関するものがそれぞれ3割弱ずつをしめていますが、全体として、フリースペースや閲覧スペースでの長時間利用における快適性に関わることが多いのが大きな特徴です。
人々の主体的な活動を喚起する自由で開放的な場づくりをめざすメディアテークにとって、利用者が個別に長時間くつろげる環境の整備をその要望に添って進めることは、公共サービスの範囲の問題ばかりでなく、利用者の多様な活動性や場の開放性を抑制する面もあり、その対応はなかなか容易ではありません。もちろん運営者である以上、そんな難しさにも責任をもって向き合わなければならないのは当然です。しかしメディアテークの運営理念でもある「運営者と利用者のバリアを越える」という意味では、運営側だけが抱え込んだり、声を上げた人とのやりとりだけで終わらせたりするのではなく、もっとオープンに対等な立場で、その問題を皆で共有する場を創ることも大切ではないかと思います。
そこで表題の「カフェクレーム」。泡立てたクリームをたっぷりのせたコーヒーをフランスではカフェクレームと呼ぶようです。そんなおいしいコーヒーをいただきながら、クレーム違いの「クレーム」について語りあうカフェなんて、…やっぱり無理でしょうか?

(2013/02/01)


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