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情報技術の進展によって、私たちは時間差のない通信手段を獲得する一方、その技術に身体を適応させられています。合理主義的に進められるコミュニケーションのなかで、私たちは、内省的な深い考察が生み出す時間的な間や表現上の質感を発揮できなくなっているのではないでしょうか。そして、平滑で無機質に整形された情報は、グローバル化された消費社会の価値観とともに、個人や文化の固有性すら消失させるかのような振る舞いをみせています。現に身体の差異や存在性は、情報技術とは関係なくあるにも拘らず、それがもたらした世界観では、不都合なバリアは解消されてしまったかのようです。2000年以後のこのような状況のなかで、10周年を迎えるせんだいメディアテークでは、情報化とグローバル化の中におけるさまざまなバリア(身体、言語、性差、民族、空間など)をめぐるリアリティを、次代を切り開くための表現として展開していきます。

■主  催 仙台市市民文化事業団
■共  催 仙台市教育委員会
■助  成 芸術文化振興基金、財団法人地域創造、花王芸術・科学財団
■後  援 NHK仙台放送局、TBC東北放送、仙台放送、(株)宮城テレビ放送、KHB東日本放送、河北新報社、朝日新聞仙台総局、読売新聞東北総局、毎日新聞仙台支局、産経新聞社東北総局、仙台リビング新聞社、せんだいタウン情報S-style、Date fm、ラジオ3FM76.2
■企画協力 桂英史(東京藝術大学大学院映像研究科教授)
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