作品作用中
<no.10への返信>

「インタラクティブ・カオス」展はオープンスクエアでは初のインタラクティブメディアアートの展示でした。開放的で、公共性を持つこの場所は、鑑賞者と作品と作家がそれぞれの立場にありながら分け隔てなく共有できる場所です。その意味でコンピュータを用いることに限らず、鑑賞者参加型の作品展示にはうってつけと言えるでしょう。しかし、ともすればその開放性ゆえに、作品に込められたメッセージに対して適切な演出ではなくなってしまうことも考えられます。アートとしての緊張感を保ちながら、訪れる人に作用する展示空間をどのように成立させるのか。1階で美術展示をする際に、これは重要なポイントになると感じます。作品を介して、作者から鑑賞者へ、鑑賞者からまた作家へ、そしてオープンスクエア全体へメッセージをアクションとして連鎖させることができればすばらしいと考えます。