開館記念ワークショップに参加したときのこと。初体験のsmtは、明るい！広い！おもしろい！でした。「興味あるけど、おれも混ざれるの？ ちょっと恥ずかしいな」という感じの若者の視線を浴びながらのワークショップに、ふと、ここは公園かしら？ おもしろそうなことをしていたら、立ち止まって覗き込んだり「まぜて」と飛び込んだりしたくなります。
私にとってここは遊び心くすぐられるわくわくする環境です。そんなわくわくを美術（図工）教育にいかせないか、「ここでこんなことしてもいいの？」なんて言いながら夢中で活動するこどもたちがいるsmtもいいじゃないか。という思いこみがプロジェクトのはじまりでした。
しかし、教員からも「こんなところでのびのび活動できるはずがない。何か壊したらどうするの。人様に迷惑かけることに」と言う声も。それでも、進めていきたいのは、宮教大とsmtと小学校とそれぞれ持ち味を生かして、新しいものを掴みながら取り組めるチャンスだからです。smtでは大学関係者やボランティアさん、企業の方とも巡り会うことができました。試行錯誤を繰り返しながら、これまでしてきた授業、1回目は、市内の小学生が、ガラスやチューブに自由に絵を描き、2回目はオープンスクエアにさまざまなポスターをゲーム感覚で敷き詰める、というものです。学校を飛び出し、smtというおおやけの空間で活動してみて、この「公園」にはなんの境もなく、こどもを育てる力があることを実感しました。
