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せんだいメディアテーク
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ホームギャラリーへようこそ

熊本市現代美術館(以下CAMK)は、2002年10月に開館しました。私は開館準備段階の2001年から勤務。展覧会準備をはじめさまざまな業務に携わっていますが、芸術のジャンルに分け隔てをしない方針の当館において、マンガの担当者でもあります。

CAMKは当初より、これまでの美術館や博物館とはかなり違った方向に向いている美術館です。今回はCAMKの心臓部、「ホームギャラリー」をご紹介したいのですが、ここはラウンジをかねた図書室で、無料開放スペースです。美術の本はもちろん、料理やファッション、いけばな、映画に関する本、そして私がセレクトしたマンガも入って、それらを読むのにいつでも来ていいし何時間でもいていいというゴージャスな空間です。日中はBGMが流れ、毎晩19:00からはピアノの演奏が行われます。座り心地のいいソファが並び、天井にはジェームス・タレルの光の作品があります。本棚はマリーナ・アブラモヴィッチのデザインで、ベッドが二つ、本棚の中に作られています。この中に寝転んで本を読んでもいいんですよ。まさにくつろぎのひとときを過ごすことができるこの「ホームギャラリー」は、当館の「人間回復のための『家』でありたい」というコンセプトを一番よく表現しているところなんです。またここは、企画ごとに多くのトークセッションやミニコンサート等の会場にもなるのです。美術館なんて行ったことなかった、という市民の人々にも大人気なんです。

ところで、当館の今年の夏は「岡本太郎展」で大賑わいだったのですが、そちらでも企画展で岡本太郎の写真展をされましたよね。岡本太郎に目をつけるとは、さすが、(お互い)センスがいいですね。smtといえば先日、たまたま仙台にお伺いした時、既に夜も遅かったのですが7階を拝見しました。美術の雑誌があって、美術館のカタログがって、映像資料があって、会議室(勉強室?)があって。下には展示スペースや図書館があるんですよね。そんないろんな「わくわく」が隣り合わせになっているsmtはとても魅力的でした。CAMKはまだ立ち上がったばかりの施設ですが、北と南で一緒に頑張っていきましょう