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せんだいメディアテーク
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おはなしボランティア養成講座を受講して写真

子どもと関わる活動がしたい、私にできることは何かないだろうかと思った時、おはなしボランティア養成講座募集の記事を見た。“これだ!”と私の胸は高鳴った。

保育科を卒業後、一般企業に就職し、しばらく子共に関わることはなかったが、保育科で勉強したことを活かしたい、子ども達に夢を与えることをしたいと常々思い続けていた。なぜおはなしボランティアかというと、自分自身も絵本や紙芝居が大好きで、数々の本を読んできたこと、また幼い頃、両親によく絵本を読んでもらったが、その時の話やときめきは今でも鮮明に覚えているし、今の自分の心の糧になっているような気がしてならないからだ。

数多くの応募者の中から、運良くこの養成講座を受講するに到ったが、6月から始まったこの講座も、もう半分が終了したところである。第1回目の小林純子氏の講話の中で“子どもからナイフを向けさせるのではなく、ことばを向けさせるようにしたい”という話があったが、私にはとても印象的なことばであった。今の子ども達には、いじめなど様々な問題が起きているが、私達大人がおはなしを通して子どもの心にすばらしいエッセンスを与えてあげること、心を豊かにできる場を作ってあげることが必要だと思う。子どもは、実にたくさんの可能性を秘めている。何でも素直に受け止める心、すばらしい感性を持っている。絵本や紙芝居のおはなしをしてあげることで子どもの心を豊かに、感性を広げてあげる橋渡しになりたいと思っている。

絵本の読み聞かせ、おはなしの小道具についてと講師の先生からたくさんのことを学んでいるが、毎回、学生時代に戻ったような新鮮な気持ちで、楽しく受講している。そして改めて、子どもにとって何が必要であるか、おはなしを聞かせること、聞くことの大切さを考えさせられるよい機会となっている。

講座が終了したら、ぜひ図書館や小学校で積極的におはなしボランティアとして活動したい。

子ども達から喜んでもらえる語り手となれるように、残りの講座でも多くのことを吸収していこうと思う。目をキラキラ輝かせる子ども達の前で、おはなしをしている自分を想像しながら...。