仙台八景ブルース
続・駒形克哉の記念碑建立ワークショップ・村上徳彦協力による音楽編


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村上徳彦 村上徳彦

「仙台八景ブルース」とは、仙台という町の中にある記念されるべきことがらを調べ 捜し出し、あるいは創り出して音楽で大切な事の記念碑を打ち立てようというワークショップです。
昨年は「仙台八景」として、ブロンズ像を建立しました。今年はブロンズ像を一曲の歌にしようというものです。
私は、作曲指導という事で今回のワークショップに参加しました。でも、お話をいただいたときには一体全体どんな事になるのやらと不安でいっぱいでした。何が不安なのかって?
どんな人が来るの?どんな曲を持ってくるの?時間は間に合うの?挙げればきりがありません。
そんななか第一回目が始まりました。参加者の顔ぶれを見ると、まるで仕組んだかのように個性豊な人たちでした。年齢、男女の割合などよくもまあバランスよく集まったものだと思いました。なかには、作品をすでに用意して来た方もいらして。私の不安が少しだけ消えました。
第二回目においては、作品のオンパレード。しかもそのバラエティーの豊富な事には驚かされ、ついには私の中の不安のほとんどが消え去りました。私自身曲を作るときにはその産みの苦しみを味わってきていたので、そう簡単には作品が出来てくるとは思えなかったのですが、参加者の皆さんの熱い思いは見事に曲に反映され、私の心配を見事に打ちのめしてくれました。
音楽が無造作に巷にあふれているこの時代、誰しもが自分自身のメロディーを持っていると思われますが、それを形にするにはほんの些細なきっかけがあればできるんだとあらためて感じました。
最終回の発表の場では、参加者の皆さんの輝いたまなざしに感動しきりでした。私自身ワークショップというものに参加するのは初めてでしたが、これ、おもしろいです。
やみつきになれそうです。part2に期待を寄せつつ、smtに感謝の意を表します。

冨沢正一 冨沢正一

 

今回のワークショップは私にとって、ある程度の目的がありました。一つ目は日本中どこを探しても同じ企画はありえないと思える素晴らしさを体験したかったこと。二つ目は私がライフワークにしている、本格日本民謡の研究活動に少しでも違う他のジャンルの本質にかかわり合いたかったこと。そして三つ目はワークショップに参加される皆様と、企画側の皆様とのふれあいを楽しみたかったからです。そこで、今回の感想ですが、正直なところ私には予想もしない筋書きに驚きと、ちよっとした反省をすることになりました。それは、目的を達成するには講師の先生方や企画側の意見も取り入れ、自分なりのフローチャートを始めに作成して、それを基に時間を費やし調整をしながら肉付けをして完成させるべきと思いました。それでもある程度の満足観はありましたが、一番反省しなくてはならなかったことは、私だけかと思いますが、ワークショップの講座料が無料で参加できたことで緊張感が薄れ、甘えがあったような気がしてなりません。終了して心からそう思えるのです。でも、良いこともたくさん有りました。一つ一つ上げると書き切れないので省きますがその究極はワークショップの過程もそうですが、完成披露と記録日の最終回は何とも言えない充実感を味わうことができました。自然を背景にしたそれぞれの歌とパフォーマンスとのコラボレーション、夢を見ている様でとても素晴らしかったです。特に参加された全ての皆様の目の輝きには安らぎをおぼえました。人間万歳、人生万歳と叫びたくなりました。講師の先生方、企画側のスタッフの皆様本当に本当に心から感謝申し上げます。最後になりますが、いつの日か再会出来ることを祈念して締めとさせていただきます。ありがとうございました。
半谷清流 半谷清流

 

秋風に映える紅葉の山をバックに生バンドで演歌を歌う・・・。一生に一度の体験が実現しました。感無量です。
このワークショップに初参加、しかも最年長、 とまどいましたが最後までそれを感じさせない皆様方の心遣いに感謝しております。そして2003年11月3日は 忘れ得ぬ1日となりました。
   想い出ひとつ肴にし
     ひとり静かにコップ酒
伊藤洋子 伊藤洋子

 

私は、今回この仙台八景ブルースにおいて、さまざまな貴重な体験をすることができました。このワークショップに参加したきっかけは、もともと、メディアテークで主催されているワークショップにどれか参加してみたいという想いがあり、また音楽が好きということもありました。実際に始まってみるまで、果たしてどのようなワークショップになるのか、自分にできるのかどうか少し不安でしたが、始まってみると、作品を作っていく作業のおもしろさや、また他の方々の感性を知ることができ、大変有意義な時間を過ごせることができたと思います。 発表当日は、天気にも何とか恵まれ、子供の頃の遠足の気分を思い出すような一日になりました。定禅寺でのパフォーマンスは、演奏もプロの方々にして頂き、私にとって一生に一度経験できるかできないかぐらいの貴重なものになりました。自分の発表だけでなく、他の方々のパフォーマンスも大変興味深いものでした。それぞれの作品から、情熱と愛情を感じられるような、そんな発表を間近でみることができ、とても幸運だったと思います。今回、このワークショップを通じて、曲を作ることの楽しさや、物や情景に対する見方を学ばせてもらえたように思います。今まで気にかけなかったような場所や物にも、何か面白いことが隠されていたり、誰かの想いが眠っていたりするのかな、と考えるようになりました。私にとって、定禅寺は、また新たに忘れられない場所になりました。これからもその場所を通るたびに、仙台八景ブルースでの体験を思い出すことができると思います。 
川村修二 川村修二
長命館公園は、泉区加茂にある歴史公園で、この管理・再生活動をしている市民グループの一員として、この公園をテーマにした曲を作ってみました。
歴史を偲び、先人たちへの感謝と共に、この公園を支える活動をしている人たちへの応援歌として、さらに未来へのメッセージとなるような、長命館公園のテーマソングをイメージしました。
テーマがはっきりしていたので、詞は簡単にまとまるかなと思っていたのですが、むしろメロディーが先に浮かんできて、詞は最後まで悩みました。
その後、2部合唱形式にアレンジし、最終的には、ほぼ納得のいく曲になりました。実は、この詞の中に関連する地名や、関係者の名前などをさりげなく織り込んであるのですが、作者のささやかな自己満足です。
演奏に当たっては、この公園に隣接するめるへんの森幼稚園と、そのお母さんコーラス「コールめるへん」の協力を頂き、公園の中での演奏は、製作したイメージ通りであり、大変うれしく思っています。
曲作りは全く初めての経験でしたが、たくさんの方の協力を頂き感謝しています。そして、できればこの曲が長く歌い継がれることを願っています。
須藤麻紗子 須藤麻紗子

 

去年は、ブロンズ像を制作してみたいという理由で応募しました。今年は、歌がつくりたいという理由で応募しました。そこで、「記念碑を作る」という壁に当たりました。記念碑というのは、それを建てようとする人が、記念する事柄に価値を見出しそれを伝えたいという思いがあってはじめて成り立つものだと思いました。しかし、私はそれを踏まえて、価値のない記念碑を作ることを試みました。そして、あとからつく価値に期待することにしました。記念碑を建てるということの重みを知ったのは、記念碑建立ツアー当日でした。記念碑というのは、人々が協力し合って建立されるものなのだと思いました。特に、長命舘の記念碑に関わる人の多さにそれを感じました。このワークショップを通して記念碑とは何かということを知ることが出来て、勉強になりました。
あわのくにお あわのくにお・あわのなお

 

あたしは、みなさんにうたっていただいたということ自体がすごくうれしいことだったなぁと思っております。
後藤多喜美 後藤多喜美

わたしは某映画祭の実行委員会に参加して2年目になります。その委員会では新しく入ったメンバーの歓迎会として、そしてひとつの儀式として、ある飲み屋に必ず連れていきます。それが「あべひげ」です。せんだいメディアテークから歩いて30秒ほどのところにあり、そこには阿部さんという素敵なオーナーがいます。オーナーというよりは主でしょうか。そこは仙台演劇人、映画関係者、芸術の人などが打ち上げなどで数多く利用する場所でもあります。多くの人が夜遅くまで飲みます。早く帰ろうとすると阿部さんに怒られたりもします。そして結局あべさんと共に店に泊まる人も少なくありません。ちなみにあべさんは誰よりも早く寝てしまいます。わたしはすでに何度かあべひげで飲んだりしてますが、いまだにメニューを見たことがありません。値段の付け方もも非常にアバウトのように感じますが、阿部さんにしかわからない謎のルールがあるのかもしれません。あべひげは謎なのです、不思議なのです。店もお客さんもあべさんも、そのままで突き進んで欲しいという思いで作った曲です。
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