

5番チューブ内部とその周辺をメディアを用いた表現で創造的に活用していくシリーズ企画。今年度は、「気配の音」をテーマとし、メディアテーク各階の人や情報の活性をイメージさせる音響表現をご紹介します。第2回目は、電化製品などを改造した独自のサウンドオブジェクトによるライブパフォーマンスや展示などで活躍する梅田哲也が、扇風機を利用したオブジェをいくつもチューブ内に設置します。オブジェはそれぞれ自律的に振る舞いながら音を奏で、空間の「気配」を醸成していきます。
電極を取り付けて改造した扇風機などのオブジェに音声信号を流し、電圧コントロールが可能なディマーという調光装置と組み合わせることで、それぞれのオブジェのモーター回転数を調整します。30メートルの縦空間の中にいくつも配されたオブジェは、それぞれが自律的そして連鎖的に可動します
梅田 哲也( アーティスト)
日常的や廃品、電化製品をリメイクした自作装置によるライブパフォーマンスやインスタレーションの展示などを行う。不安定なモノの動き/回転や落下運動などから、空間へ直接作用し、常に変化しつづける状況をつくりだす。近年は国内外から幅広い趣向の企画展や制作プログラム、音楽フェスティバルなどに招聘され、ビジュアルとサウンドを行き来する極めてボーダレスな活動を展開している。主な展覧会に、「青葉縁日2」(2007,smt)、「クリテリオム73」(2008、水戸芸術館)、「大垣ビエンナーレ2008」(2008、岐阜県大垣市)「EXTENDED SENSES」(2008、NTT ICC)など。
http://www.siranami.com/
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