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2010/1/20 : 2月27日(土)にフォト・ゼミVol.6 『アンダーコンストラクション』を開催いたします。

フォト・ゼミとは

 「フォト・ゼミ」とは「写真の講座」という意味で、2004年の1月から様々な写真関係者の皆様とワークショップやレクチャー、トーク形式も含めたコラボレーションとして始まりました。監修者に写真評論家の飯沢耕太郎氏を迎え、カメラの種類や写真技術の巧稚に左右されず、新しい時代の写真表現やそれを取り巻く環境を考える事に主眼を置いて活動をしてきました。

 準備会のvol.0では、ゼミ生たちの撮影した「台所(キッチン)」の写真をテーマに、小林のりお氏によるレクチャーとゼミを開催。会場からデジタル写真の新時代について質問を多く頂き、写真に対する考察を深めました。続くvol.1では、澤田知子氏に、自作である自動証明写真機で撮った400人の自画像シリーズ「ID400」を中心に「写真」と「私」や「制作の現場」等、貴重な体験をお話し頂きました。続く特別編では在仙のフォトグラファー故中村ハルコ氏を偲び、彼女の遺した「記憶を記録」をスライド上映+ピアノリサイタル形式で生前の作品を鮮やかに甦らせました。vol.3では、屋代敏博氏のシリーズ回転回に参加。参加者が作品の中に写りこむ、コラボレーション製作を行いました。vol.4 は在仙の写真家・伊藤トオル氏と飯沢耕太郎氏とによる仙台コレクションのトークショーをキヤノン写真新世紀の会場より開催。多くの参加者と共に伊藤氏のキャノン写真新世紀特別賞受賞から10年の軌跡を振り返りました。vol.5では「写★新世界」の関連イベントとして、写真製作ワークショップの草分け的学芸員でもある北海道教育大学の三橋純代氏をお迎えし、古典技法による写真のワークショップを開催しました。そして、せんだいメディアテークの10周年にあたる今年、畠山直哉氏と伊東豊雄建築設計事務所の古林豊彦氏による館内を巡りながら、写真と建築のトークセッションを開催します。

 今後も「フォト・ゼミ」は様々な写真家や批評家や研究者をゲストに、レクチャー、講評会、ワークショップ、そして時にはリサイタルの様な演奏会も交えて、写真紹介の枠だけにとらわれず、smtの事業の中でもユニークな、視覚文化にかかわる活動展開を続けていきます。多くのジャンルを超える人々の交差により自主的で、相互に作用・連携できるワークショップの共鳴を、参加やアドバイス、提供という形でお待ちいたしております。