せんだいメディアテーク



メディアテークの日々の活動をお知らせします。

2012/08/25
映像から震災を考える「こえシネマ」

8月25日、考えるテーブルの新しいラインナップ「こえシネマ」が始まりました。
これは、3がつ11にちをわすれないためにセンターの参加者の吉田文恵さん(OL)、高野裕之さん(建設業)、志子田勇さん(映画作家)が、震災から1年以上経過した今、映像を見て、感想を語り合うことから、個人の中で埋もれたままになっている震災についての言葉を堀り起こしたいという思いで企画しました。
当日は震災に関する映像を5~15分ずつ上映した後に、それぞれの映像について「被災地を撮ること/見ること」をテーマに参加者同士で話し合いました。
上映映像は、報道映像から、俳優たちの背景に陸前高田の被災状況が生々しく記録されているフィクション映画、青森から岩手の海沿いの復旧状況を記録した車載映像、津波の被害を大きく受けた沿岸部のおばちゃんが笑顔で食事をしながら震災のことを話す記録映像などさまざまです。
最初はひとつひとつの映像だけを見ても明確でなかった震災映像の意味が、複数の映像を見比べ、他者の感想に耳を傾けていくことで、徐々に明らかになり、撮影者も気がつかなかった記録の多様な意味が見えてきました。また、会場では言葉を探しながら自身の震災体験をもとに発言されるかたが多く、一人の“こえ”がまた別の“こえ”を呼ぶような場となりました。
次回の「こえシネマ」は、10月20日に「感情は誘われる~音は映像を変える~」をテーマに開催しますので、ぜひご参加ください。また、今回の「こえシネマ」のレポートは後日、考えるテーブルのホームページに掲載します。

そして、映画から震災を考える企画は、9月15日に「シネマてつがくカフェ」で、311仙台短篇映画祭映画制作プロジェクト作品『明日』から「震災と映像」を考えます。この他にも、写真から震災を考える「定点観測公開サロン」なども実施していきます。ぜひ、「考えるテーブル」のホームページで情報をご確認の上、ご参加ください。
(H.K)

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  • 「こえシネマ」始めました
    2012/08/25
    「こえシネマ」始めました
  • 記録映像をみながら撮影者に質問します
    2012/08/25
    記録映像をみながら撮影者に質問します

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