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せんだいメディアテーク
980-0821
仙台市青葉区春日町2-1
電話 022-713-3171
ファックス 022-713-4482
office@smt.city.sendai.jp
http://www.smt.jp/

 

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新年おめでとうございます。過日、メディアテークを拝見いたしましたが、定禅寺通りの盲腸の部分が、見事に活性化されましたね。1階案内嬢のボックス、少し控えたところにオレンジの曲線デスク、控えめにしゃれて、施設を物語っていました。大形スクリーンで、光のページェントを屋内空地に持ち込まれたこと、館も野外劇の出演者の一人となったかのようでした。2階の事務スペースをシルキーなカーテンで区切られたのも、ごたごたを隠しているとのご説明でしたが、あの半透明さは、「皆さんと隔てていませんよ」「柔らかく招いていますよ」とも受け取れました。そこかしこに市民とともに歩む施設運営の姿勢が見られました。熱狂的な少数のファンより、なんとなく好ましく気に入ってくれる幅広いファンがほしいといわれた言葉にも、そのとおりと感動いたしました。

私どもは、「さん」プロジェクトという名称で、既存の6つの文化施設群を企画運営を含め、市民の求めるサービスに応じられるような仕組み作りに取り組んでおります。三重県の北川知事は、生活者起点を標榜し、自主自立の時代と考え、市民との協働が重要な役割を果たすと考えています。しかし、長年続いた縦割りの仕組みは、予算、人事、ひいては事業企画そのものに大きな影響を及ぼし、これを払拭するには多くの意識改革のほか、制度の見直し等や職員の意欲高揚の仕組み作りまで必要と考えています。硬直的な「官」より、より自由度の高い発想で行える「p(public)p(private)p(partnership)」のような、新しい運営や仕組みも念頭において考えています。

現在、検討グループの面々の合言葉は、「win−win」です。立場の異なるものが、市民の本当に求めるサービスに向かって、それぞれの立場にもかかわらず、「win」といえる案を出し合うことからはじめています。

奇しくも日本の東と西で、問題意識を共有しつつ、それぞれに挑戦が行われていること を心強く思いました。ご健闘をお祈りします。