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せんだいメディアテーク
980-0821
仙台市青葉区春日町2-1
電話 022-713-3171
ファックス 022-713-4482
office@smt.city.sendai.jp
http://www.smt.jp/

 

一緒に育つ場所写真

寺岡小学校の4年生の総合的な学習の時間では「ともにくらす」をテーマに、さまざまな人の立場を考え住みよいまち作りをめざす学習に取り組んでいます。この度、せんだいメディアテークや産業界の専門家の方々と連携した学習活動を行いました。

テーマは「くらしの中のサインをデザインしよう」です。まず子供たちは、地域や公共施設の「サイン」(標識や案内図、絵記号等)についてデザイナーの永原康史さんから作り方の秘密やそこに込められた発信者側の願いを学びました。せんだいメディアテークでは、建築家の鈴木明さんの企画授業で、クイズ形式で探検をしながら楽しく学習に取り組みました。双眼鏡や虫めがねなどの探検キットを用いて自動販売機のサインを探したり、目を閉じて点字ブロックの上を歩いたり、トイレのバリアフリーを探したりと、子供たちはグループで協力し合って生き生きと活動しました。子供たちの感想 をいくつかご紹介します。

・自動販売機のマークは、あまり見たことがないのでびっくりしました。これから出かけた時などいろいろなマークを探したいです。

・メディアテークにはさまざまな人が来るから、サインがたくさんあることに気づきました。もし目の不自由な人がきても点字ブロックがあるので安心して歩けるし、足の不自由な人が来てもエレベーターやエスカレーターがたくさんあるので、楽に上れることがわかりました。

・メディアテークのパンフレットの案内図を見て、みんなと一緒に館内のサインなどを探せるようになりました。自分で作るサインのアイディアも浮かんできました。

…メディアテークでの体験学習を生かし、その後子供たちが学校に戻ってデザインしたサインは、下級生を思いやる気持ちや学校生活をよりよくしようとする工夫が表れました。子供たちがひとまわり大きく成長する機会を頂き、心から感謝しております。

※サイン事業=CECコンピュータ教育開発センター文部科学省・経済産業省共管財団委託事業。MRI三菱総合研究所とメディアテークが産業界の講師を学校に派遣し、総合的な学習の時間のなかで、サインを通じて学習を行うプロジェクト。ポータルサ イト等も活用し交流を図り、平成14年度は北六番丁小と寺岡小で授業実践を行った。