■目次へ ■本文へ

 

せんだいメディアテーク
980-0821
仙台市青葉区春日町2-1
電話 022-713-3171
ファックス 022-713-4482
office@smt.city.sendai.jp
http://www.smt.jp/

 

街を伝えるワークショップ写真

去る7月5日、メディアテークで開催された「街を伝えるワークショップ」に参加。ワークショップは2日間に分かれていて、1日目に参加者が触地図を制作し2日目に別の参加者がその触地図をたどりながら実際の街を歩くというものだった。2日目に参加した私は、一通り説明を受けた後早速、地図に触ってみた。私が行く場所は、一番町のアーケード街だったが、途中、ケヤキ通りの中を歩いて向かうことになっていた。触地図には、ケヤキが風にそよいでいる様子が曲線で描かれていて、最初触れた時は分からなかったが、実際歩いている時に風に揺れている音が少し聞こえてきて、「なるほど、面白い表現方法だな」と、思った。また、立体地図には、発泡スチロールや、厚紙、糸などを使用して、道や建物などが縮小して描かれていた。

そんな中、一番町にあるクレープ屋が少し大きく作られていた。実際歩いてみると、にぎやかなアーケードの中、おいしそうな匂いが少し遠くからでも漂ってきて、「作成者は、きっと、この匂いを伝えるために少し大きめに作ったのだなあ。」と感じた。「地図」というと、物の名称や距離のみを記したものという観念しかなかったのだが、これらの地図に触れて、普段みのがしていた、もう一つの街の姿を見た気がしたし、名称や風景からだけでなく、匂いや音などのでも街を感じることができることを発見し嬉しかった。また今回テレビ携帯電話の「FOMA」を用いて街を歩いたのも、風景が手に取るように分かって、あたかも私が普通の地図を見ながら街を歩いているような気分になった。機会があったら、また別の場所で今回のようなことをやっていろいろな街の姿を全身(からだ)で感じてみたい。