メディアテークは、海外を含め遠方から見学にこられるかたが多いのも特徴です。それらの方々は、館内の開放感と利用する人々の活気に驚き「こんな場所が自由に使えるなんて仙台の人がうらやましい」と言って帰られます。
私たちとしても、この美点をこわさないように努めてきましたが、一方で日々利用されるみなさんからは「ルールをもっと徹底すべきだ」などの声も少なくありません。たしかに、ただで使える「場」を私的に占有してはばからない人や、家具や内装のよごれに見られるように、マナーの問題は看過できるものではありません。それでも私たちは、これを管理によってではなく、利用者ひとりひとりの問題として解決していきたいのです。個人消費に慣れきってしまった私たち日本人が、公的な資産をいかに創造し発展させていくか、メディアテークはそれを学びあう場所でもありたいと考えています。