仙台建築都市学生会議（以下 学生会議）は、東北大、東北工大、宮城大の建築学生、各大学の教授・講師でもあるアドバイザーの方々で組織された団体です。smt開館と同時にスタートし、全国建築学生の卒業設計展「せんだいデザインリーグ」の主催などの活動をしています。普段はsmt7Fのスタジオに集まって、打ち合わせなどを行っています。
学生会議では、現在新たにインターネット上での仮想空間ミュージアム「Digital Museum of Architecture」（DMoA）という企画を進めています。進行中の企画ですが、5年間毎年1回それぞれキュレータ−を招いて建築展覧会をsmtドメイン内で公開しようというものです。初回となる2004年度は、smt企画時（コンペ以前）から竣工までのドキュメントを建設プロセスが詳細にわかるように展示したいと思っています。
長々と自己紹介してきましたが、smtで活動している中で最近ふと、僕達は「smtの利用者」じゃないのかなと考えるようになりました。ん？と思われるかもしれませんが、つまり、図書館で本を借りる、ギャラリーに写真展を見に行く、カフェでご飯をたべていく、・・・これらと同じ位置に「企画」があるんじゃないかと。展示会、ワークショップなどのパフォーマンスを行うのはその道のプロの方に限られる事が多いんですが、ここではそれを市民に許している。というより、どうぞどうぞと勧めている。運営側と利用側の距離がすごく近い。このような公共施設として一歩踏みこんだ自由度が、老若男女が思い思いに過ごすsmtの普段の様子として現れてます。
企画を進めていく中でいろんな経験をします。打ち合わせに遅れそうで冷や汗をかいたり、一日中地下にこもって作業をした後「やり終えたな」と自分に酔ったり。そんな時、あらためてsmtの「器」の大きさを感じます。
