何も無い。ただ、チューブがある。
ただのチューブ。 なんかじゃない、圧倒的な存在感を示す、チューブ。
何かしらの作品が展示されていなくても、
既にその「空間」が作品として仕上がっているかのような、
せんだいメディアテークの6階ギャラリー4200。
原野には、原野としての完成形のパースペクティブがある。
それにわざわざ作為を加えずともいいではないか、とも思えるかも知れない。
しかしその原野に、
植物を植えるように無数の廃材を配置し、
わざわざその空間に抗うかのように「庭」をつくった男がいる。
それが、彼。
その「庭」の案内人として彼が選び出した人々は、目の不自由な方々である。
案内人なしには、その庭への立ち入りは許されない。
何故、目の見えない人に自分が案内される必要があるのか?
その答えを人に問う前に、是非自らに問いかけてほしい。
そもそも、普段から一瞥すれば瞬時に物事を分かった気になっているが
本当に私たちには「見えて」いるのだろうか?
案内人は総勢10名。
出会った案内人によって、庭への印象が変わるかもしれない。
違う発見があるかもしれない。
同じ案内人に再び見えたとしても、全く同じ道先案内をするとは限らない。
だから、私たちは、この庭を訪ねに何度でも足を運んでほしいと願っている。
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彼の庭を訪ねたい方は、下記時間をご参照の上、ご来場ください。
10:30-11:10
11:10-11:50
11:50-12:30
12:30-13:10
13:10-13:50
13:50-14:30
14:30-15:10
15:10-15:50
15:50-16:30
16:30-17:10
17:10-17:50
17:50-18:30
18:30-19:10
(12月12日以降)
19:10-19:50
19:50-20:30
20:30-21:00