2008 年 12 月 3 日 のアーカイブ

Garden

2008 年 12 月 3 日 水曜日

何も無い。ただ、チューブがある。
ただのチューブ。 なんかじゃない、圧倒的な存在感を示す、チューブ。

何かしらの作品が展示されていなくても、
既にその「空間」が作品として仕上がっているかのような、
せんだいメディアテークの6階ギャラリー4200。
原野には、原野としての完成形のパースペクティブがある。
それにわざわざ作為を加えずともいいではないか、とも思えるかも知れない。

しかしその原野に、
植物を植えるように無数の廃材を配置し、
わざわざその空間に抗うかのように「庭」をつくった男がいる。

それが、彼。

その「庭」の案内人として彼が選び出した人々は、目の不自由な方々である。
案内人なしには、その庭への立ち入りは許されない。

何故、目の見えない人に自分が案内される必要があるのか?
その答えを人に問う前に、是非自らに問いかけてほしい。

そもそも、普段から一瞥すれば瞬時に物事を分かった気になっているが
本当に私たちには「見えて」いるのだろうか?

案内人は総勢10名。
出会った案内人によって、庭への印象が変わるかもしれない。
違う発見があるかもしれない。
同じ案内人に再び見えたとしても、全く同じ道先案内をするとは限らない。
だから、私たちは、この庭を訪ねに何度でも足を運んでほしいと願っている。

===

彼の庭を訪ねたい方は、下記時間をご参照の上、ご来場ください。

 10:30-11:10
 11:10-11:50
 11:50-12:30
 12:30-13:10
 13:10-13:50
 13:50-14:30
 14:30-15:10
 15:10-15:50
 15:50-16:30
 16:30-17:10
 17:10-17:50
 17:50-18:30
 18:30-19:10
 (12月12日以降)
 19:10-19:50
 19:50-20:30
 20:30-21:00

お食事前においでください – Muted Space –

2008 年 12 月 3 日 水曜日

現代美術作家の展覧会というと、
少し敷居が高く感じられる方があるかもしれません。
でも、ご安心ください。
今回の高嶺展には、有料展示の他に、無料の部分もあります。
まずは、こちらをご覧いただき、高嶺格さんを感じてください。
過去の作品を中心に展示されておりますが、
ここだけでもかなり楽しめます。
ご覧になる時に注意していただきたい作品が1つあります。
お部屋の入口が25.5センチしかありません。
お腹まわりの気になる方は、どうぞお食事前においでください。
無料部分を楽しんだ後は、
ぜひ、仙台で生まれた作品がある有料部分もご覧ください。