架空の郷土芸能つくりますワークショップ


曲の規則についての提案 −参加者投稿例より−

「逆シミュレーション音楽の定義」に基づいて制作される、曲の規則に関する投稿紹介ページです

2003/10/02 20:43:42
投稿:26日規則のプレゼン レジュメ(高橋さん作)
(送信者:薄井)
「規則」のヒントに関する覚え書き

●ことば遊び
論理的な考えってかた苦しいと思いがちですが、ことば遊びだって立派な論理 です。ことばというものはコミュニケーションの手段としての言語という側面 もありますが、何せ人間同士が使うもの、文法のように精密な機械時計のよう には働かないというところが、ことば遊びができる。つまり、エリクチュール か、パフォーマティウ゛かということ。

いうなれば、ことばが意味であること。ものに名前が付いているということ。
ことばが行動であること。これらはすべてことば遊びの原点だと思います。

ということで、日頃から論理的??頭脳を開発するためにことば遊びのすす め。

まずは、投稿に見る私のことば遊びの例を。

・「本気フラグ!」
これは一時期、脈絡もなく投稿のはじめやおわりに書いていたのですが、これ はアナグラムの一種です。アナグラムとは何か?それを書いてると、長くなり そうなので、実際どういうことばかというと、発端は荒木さんの「ほらふキン グ」から始まっています。

ほらふきんぐ と、
ほんきふらぐ 。

文字を並べて見比べていると、文字を入れ替えただけですよね。
デフラグとか、フラグメンツとか、コンピュータに関係しそうな「フラグ」に 「本気」が付くものだから、うちのマックのHDもきれいになりそう。

・「鈴津の三輪さん」、「真矢文明」
これはマックのIM(input method)「ことえり」の誤変換をそのまま使ったも の。オーストリアのリンツも、「鈴津」となると、なにか、イメージ湧いてく ると思いませんか?それにしても、この「ことえり」、ジョイスなみの明晰さ で、これらが変換の第一候補だから・・・。

・「みんなの嫌いな4文字」
わたしが帰宅して良く見るというか、それしかやってないので、やたら見てし まうテレビ通販番組「テレコンワールド」。そのなかで、登場した「マスマ ジックス」という学習教材。その番組で、司会者マイク・レビーが、冒頭、 「この番組は世界・・ヵ国、・・言語で放映されています(中略)みなさんの 嫌いな四文字をいいますよ『すうがく』」。なんてのがありまして、つまりは 引用の乱用です。それによって、何か良いことがあるとは思えませんが、あら ゆるメディアの引用は時にして思わぬ発想の転換を起こすかもしれません。つ まり、これらの引用はそれによって、こちらの意図する意味を喚起しやすくす るのではなく、逆に、受け取り方の多様性を求めてのひとつのあそび。


∂引用の乱用例
「郵便的」、「半径3メートル以内」、「バタイエ流」、「リメンバー・perl 浜」、「扇子インターフェース」など。

このほかにもカット・アップ、回文など、たくさん。もちろん短歌や俳句もそ うですが、こんな中から、「規則」のヒントが隠蔽されているような、そうで ないような(ものにもよるのかな、きっと)。

ことばで遊べるサイト:
http://ux01.so-net.ne.jp/%7Eev-net/index.html


●辺り構わず専門書から∂拾う
もう、知る限りのあらゆる専門書から数式を採取する。でも、人が反射的に計 算できるものには限界があるので、見つけだすのは大変なこと間違いなし。で も、数うちゃあたるで、これは一番近い距離にいることができるのかも。

<番外ねた>cellular automata
オートマトンともいう。最近A.I.とか、生命科学に登場するシミュレーショ ン。でも、もともとは自己増殖する機械のモデルであったという。同様のもの で「ライフゲーム」が有名。この類いのJAVAアップレットはネット上で多く 公開されている。
ある意味、逆シミュレーション音楽に近い存在。
でも、人では無理かも、計算が。


●動きを数字に置き換えてみる
例えば、「じゃんけん」の「グー」を0、「チョキ」を1、「パー」を2とし てみる。
「グー」ー「グー」、「グー」ー「チョキ」、「グー」ー「パー」、「チョ キ」ー「チョキ」、「チョキ」ー「パー」、「パー」ー「パー」の6通りの組 み合わせがあるのだが、組み合わせの大きな数字から小さな数字を引くと、そ れぞれ、0ー0=0、1ー0=1、2ー0=2、1ー1=0、2ー1=1、 2ー2=0となる。この計算結果を見てみると、

アイコの時は0
勝負が付くときは1か2

となる。これでは、うまい具合に規則になりそうもないので、今度は足してみ たり、それでも駄目なら、もっと別の計算をあててみて、うまくいくまでやっ てみる。それでも駄目なら、あきらめる(笑)。

この様に日常のふとしたことを数値化して試してみたりするのもアイディアの 源になるのかもしれない。


「解釈」に関するよもやま話

●tourbillon
「トゥールビオン」。フランス語で渦巻きの意。
偶然、複雑機械時計職人の番組をみた。そこに登場する重力による時間の狂い をなくす機構がtourbillonである。しかし、その模倣はまるで、「村松ギア」の ようになってしまう。どちらかと言うと、渦巻きに注目。ことばの響きに惹か れる。

●第4のアクション
提案の「規則」は3つの状態を繰り返すものなのだが、「同じ数字の場合はも う一度その同じ数字を繰り返す」というところではこの「規則」における特異 点であると言える。そこで、この状態の時に、なんらしかのアクションを加え ることができるのではないかと思い付く。例えば、そうなった場合は演奏をや める、その列からぬける、または何らかの第四のアクションを付け加える。

●モールス?手旗信号?手話?マスゲーム??
昔見た、坂田明の演奏で手旗信号を振って歌っていたことを思い出す。北朝鮮 のマスゲームは輸出すれば、かなり優れたインスタレーションできるなと、ふ と思ったりする。それこそ人力ライフゲームも可能かも。

●bitmap形式
bitmapは画像の保存形式だが、それは超精密なスーラーの点描画である。3色 の小さな点が集まって、画像となっている。同様に小さな点から画像は生まれ るのか?

●stereogram
人の錯覚を応用できないか。

●万華鏡
カレイドスコープ。筒から無限に広がる空間。

●二重螺旋構造
言わずと知れたDNAの分子モデル(ですよね)。

●惑星直列
公転周期が違っても一直線に並ぶとは。ポリリズム???