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10月の特集「成瀬巳喜男監督特集」

10月の特集「成瀬巳喜男監督特集」

展示期間
2005年9月23日(金)から2005年10月26日(水)まで
場所
せんだいメディアテーク7階映像音響ライブラリー

今月は生誕100年を迎える成瀬巳喜男監督の作品をご紹介いたします。戦中戦後のめまぐるしく変わる社会情勢と価値観の中で不安を抱えながらも生きる人々の日常生活を人物の目線でとらえ、家族や身近な人間との間で生じる人生の波紋を描いた成瀬巳喜男監督。その作品群はとりわけ女性を主人公にした作品が多く、「女性映画の名手」とも謳われています。

上映企画「生誕100年記念 成瀬巳喜男監督特集」

10月7日(金)から10月17日(月)までスタジオシアターにて、成瀬巳喜男監督の代表作24作品をフィルムで上映いたします。(1プログラム500円、各回入替制)

資料名(製作年)内容メディア請求番号
まごころ(昭和14年) 地方都市で銀行役員の敬吉は妻とうまくいっていない。以前の恋人蔦子は未亡人で娘富子と暮している。敬吉と妻と娘信子、蔦子母娘の織り成す人間模様が鮮やかに描かれていく。 VHS R1マコ
歌行燈(昭和18年) 能の名流の血を引く恩地喜多八は、伊勢の名人である宗山に屈辱を与え憤死させる。それを知った父に勘当された喜多八は放浪のうちに、宗山の娘に出会う。艶やかな映像で描かれた、意気と芸道の世界。 VHS R1ウタ
三十三間堂・通し矢物語(昭和20年) 春爛漫の京都の街は、紀州家の家臣和佐大八郎が三十三間堂の矢場で八千本を超える通し矢を射ぬいて日本一となるかどうかの話題で賑わっていた。 VHS R1サン
四つの恋の物語(昭和22年) 日本映画を代表する4人の名匠による甘くせつない珠玉の小品集。第1話(豊田四郎監督)初恋。 第2話(成瀬巳喜男監督)別れも愉し。 第3話(山本嘉次郎監督) 恋はやさし。 第4話(衣笠貞次郎監督)恋のサーカス。 VHS R1ヨツ
石中先生行状記(昭和25年) 東北に住む石中先生は老若男女の相談事で忙しい。第1話 隠退蔵物資の巻、第2話仲たがいの巻、第3話千草ぐるまの巻 VHS R1イシ
銀座化粧(昭和26年) 銀座裏で雇われマダムをしている雪子は、昔の情夫藤村との間の子春雄と暮している。今は落ちぶれて金をせびりにくる藤村。知人の紹介する男に雪子は恋心を抱きはじめるが。 VHS R1キン
めし(昭和26年) 恋愛結婚した夫婦、ささやかなサラリーマン生活に明け暮れるうちに、小さないさかいを繰り返すようになるが・・・。小市民の日常をさりげなく語る。 VHS R1メシ
おかあさん(昭和27年) 日本全国の小学生が「母の日」にちなんで書いた作文を集めた本「おかあさん」の映画化。家族のために懸命に働く母の姿を見て、娘は本当の幸せとは何かを考える。 VHS R1オカ
妻(昭和28年) 美貌の妻は気位が高く平凡なサラリーマンの夫は辛い日々。弁当にはめざし、夕食は冷たいコロッケ、布団も敷いてくれない。心も冷え切った夫は会社の同僚に魅かれるが、ポケットの中の名刺やマッチで妻が感づき・・・。 VHS R1ツマ
夫婦(昭和28年) 東京郊外の新開地に「はや川」という鰻のかば焼きと佃煮類の店を開いている早川直吉一家。長女菊子は地方のある電気商会のサラリーマン中原伊作に嫁ぎ、長男茂吉と次女久美子が店を手伝っていた。 VHS R1フウ
お国と五平(昭和28年) お国は武士・友之丞と将来を誓い合っていたが、武芸を精進することの無い彼を見切り、父の薦めた伊織という武士を夫に迎えた。 VHS R1オク
晩菊(昭和28年) 枯れ残る四人のおんなの哀歓。名匠成瀬巳喜男が描く人生旅路。 VHS R1ハン
驟雨(昭和31年) 東京郊外に住む亮太郎と文子は結婚4年目。妻は生活の雑事に疲れ、夫は失職の不安。気まずい夫婦とその姪、隣人との関係など何気ない日常の一瞬一瞬を描いていく。 VHS R1シユ
流れる(昭和31年) 夫と子どもに先立たれた梨花は置屋つたの家に女中として住み込む。一見華やかなつたの家だったが、借金の抵当に入っていた。華やかな装いの陰に女の哀しさを見つめる。 VHS R1ナカ
あらくれ(昭和32年) 生みの母と反りが合わず、子供の頃に里子にだされたお島は、勝気で強い女だった。養父母の甥、作太郎との縁談が気に食わず、婚礼の晩に飛び出してしまい、彼女のあらくれの人生が始まる。 VHS R1アラ
鰯雲(昭和33年) 東京近郊、厚木付近の農村。農家の実態を記事にするため、新聞記者の大川が八重の家を訪ねた。八重は戦争で夫を失い姑と息子を抱え、農事で生計を営んでいた。 VHS R1イワ
女が階段を上る時(昭和35年) バーの雇われマダムである圭子は、夫に死なれて女手一つで生きていかなければならない。バーの階段を上る時が一番悲しかったが、上ってしまえばその日その日の風が吹いた。 VHS R1オン
娘・妻・母(昭和35年) 坂西家は、60歳になる母親あきと長男勇一郎の家族が住んでいる。そこに嫁いでいた長女早苗が夫に死なれ保険金100万円を手に戻ってきた。遺産相続と老後の母の面倒、嫁と姑、家族や肉親をめぐる問題をドラマ化。 VHS R1ムス
妻として女として(昭和36年) 綾子には夫と2人の子供があるが、子供は夫の愛人バーのマダム三保の子だった。三保は「金か店」を貰う権利を主張するが、綾子は「被害者は自分」とつっぱねる。三保は不倫を解消し子供を引き取ろうとするが・・・。 VHS R1ツマ
放浪記(昭和37年) 文学ファンを熱狂させた林芙美子の名作を名匠成瀬監督・主演高峰秀子で完璧の映画化。 VHS R1ホウ
女の座(昭和37年) 荒物店を営む石川家は、老齢の当主金次郎とその後妻、店を切り盛りする長男の未亡人、その子供達が住んでいる。当主危篤の知らせに金次郎の子供たちが駆けつけるが、皆自分の事ばかり考えている。 VHS R1オン
乱れる(昭和39年) スーパーマーケットの進出で危機に瀕する小売店をきりもりする未亡人礼子。亡き夫の弟幸司の告白に彼女の心は乱される。 VHS R1ミタ
ひき逃げ(昭和41年) 戦後売春婦をしていた国子は、ふとした縁で結婚したが今は夫をなくし五歳の息子武と暮していた。しかし武がある日ひき逃げに遭い死んでしまう。 VHS R1ヒキ

その他

成瀬巳喜男監督の他生誕100年を迎える日本映画監督の次の作品も所蔵いたしております。

斎藤寅二郎

資料名(製作年)内容(解説)メディア請求番号
エノケンの法界坊(昭和13年) 道具屋永楽屋の一人娘おくみは手代の要助と恋仲。ところがおくみに惚れた大坂屋源兵衛が要助の弱み付け込んで結婚をせまってきた。 VHS R1エノ
金語楼・ひばりの あきれた娘たち(金語楼の子宝騒動)(昭和24年) 戦時中の「生めよ増やせよ」の「後遺症」で12人の子どもを持つ父親の悪戦苦闘の大騒動。劇中、13歳の美空ひばりが2度にわたって歌声を聞かせる。 VHS R1キン
金語楼・ひばりの 向こう三軒両隣り(昭和25年) チャキチャキの江戸っ子、俥屋の親爺を主人公に、庶民の暮らしを歌と笑いで描く。 VHS R1キン
金語楼・ひばりの 向こう三軒両隣り(昭和25年) 「どんぐり歌合戦」の続編となるシリーズ最終編。戦後の世相を映しつつ、頑固親父の金語楼、飯田蝶子の張り切りお婆ちゃん、ゲスト出演のエノケンらが笑いを沸き立たせる。 VHS R1キン
憧れのハワイ航路(昭和25年) 同名のヒット曲をもとに映画化。岡晴夫と美空ひばりが望郷の想いをのせて歌う音楽映画。 VHS R1アコ
東京キッド(昭和25年) 父の顔を知らない少女ひばり。母を亡くし、養母に引き取られるが、その養母も交通事故でなくなってしまう。ひばりは本当の父親に会えるのか。 VHS R1トウ
とんぼ返り道中(昭和26年) 幼い頃に殺された親の形見、金山の地図を狙う強欲な大人の事件に巻き込まれる越後獅子の少年。美空ひばりがちょん髷姿の可憐な少年に扮する、唄と踊りの大衆娯楽時代劇。 VHS R1トン
母を慕いて(昭和26年) 芸妓の娘弥生は瀬戸内海の島で育つが、祇園で料亭を持つ実母に引き取られ人気の芸妓となる。しかし実父が現れ東京に引き取られるが・・・。初の舞妓姿に扮するひばりの独特のペーソスと哀愁に満ちた作品。 VHS R1ハハ
ハワイ珍道中(昭和29年) ハワイにやって来た女性歌手とそのメンバーはブローカーに金を持ち逃げされ立ち往生。帰国費用を稼ぐため、向かった島にはなんと人食い人種が住んでいた。南の島で吹き荒れる笑いのハリケーン。 VHS R1ハワ
弥次喜多道中(昭和31年) チャキチャキの江戸っ子弥次郎兵衛と喜多八は借金と家賃の督促に終われ夜逃げを決めこむ。しかし喜多八がオランダ熱にかかり南蛮渡来のラジュウムを探す旅に出る。爆笑演出、アクション満載の超娯楽作。 VHS R1ヤシ

中川信夫

資料名(製作年)内容(解説)メディア請求番号
エノケンの頑張り戦術(昭和14年) 隣同士に家を構え、同じ会社の同じ課に勤める稲田と三田は、顔さえ合わせば何かにつけて競い合う犬猿の仲。家を出たと同時にどっちも躍起になって先に電車に乗ろうとする。 VHS R1エノ
エノケンの森の石松(昭和14年) 次郎長親分の代参で讃州の金毘羅様へ奉納に行くことになった森の石松は、恋人のお夢の心を込めた肌守りを懐に清水港を旅立った。 VHS R1エノ
エノケンの誉れの土俵入(昭和15年) 時は、江戸時代。信州の勇蔵は体は小さいが力は滅法強い。大好きなお紺に言い寄る乱暴者丑五郎に、堪忍袋の緒を切らした勇蔵は村相撲で勝負をつける。 VHS R1エノ
エノケンの弥次喜多(昭和15年) 夜更けの江戸の町。強盗になった夢にうなされていた喜多八は街に響く御用の声を自分を捕らえにきたものと勘違い。相棒の弥次郎兵衛を道連れに近くの九重姫の屋敷に飛び込むが。 VHS R1エノ
虞美人草(昭和17年) 親友同士がそれぞれお互いの妹に惚れていた。しかし4人の思いはなかなかかみ合わない。激しい愛情関係のもつれを描く。 VHS R1クヒ

豊田四郎

資料名(製作年)内容(解説)メディア請求番号
夫婦善哉(昭和30年) 憎めないダメ男としっかり者の女房。夫婦愛を笑いと涙で描く異色文芸大作。 VHS R1メオ
雪国(昭和32年) 川端康成の代表作「雪国」の映画化。雪国の名もない温泉地。日本画家の島村は去年知り合いになった芸者のことが忘れられず再びここを訪れた。 VHS R1ユキ
暗夜行路(昭和34年) 主人公・時任謙作は父が留守中に、母と祖父の間に生まれた子だった。出生の秘密を持つ青年の心理を描き、独自の解釈による志賀文学の映画化。 VHS R1アン
地獄変(昭和44年) 平安末期、堀川の大殿のもとに、お抱え絵師・良秀の娘が恋人との仲を裂かれ逃げ込んでくる。権力者と芸術家の相対立する力の激突をシャープな映像で紡ぐ。 VHS R1シコ

稲垣浩

資料名(製作年)内容(解説)メディア請求番号
独眼龍政宗(昭和17年) 奥州を制した伊達政宗の若き姿。片岡千恵蔵が独眼の武将を演じる VHS R1トク

野村浩将

資料名(製作年)内容(解説)メディア請求番号
影を慕いて(昭和25年) 古賀政男の名曲「影を慕いて」にのせておくる愛のメロドラマ。作曲家尾形の門下の加賀と小村は将来を嘱望されている。密かに加賀を慕う美也子に逃げられた尾形は加賀へのはらいせに音楽コンクールで小村を推薦する。 VHS R1カケ

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