開館20周年記念誌『つくる〈公共〉50のコンセプト』の刊行

開館20周年を記念した新たな書籍を刊行します。東日本大震災を経て現在にいたる運営のなかで浮かび上がってきた、わたしたちの社会や公共について考えるためのキーワードを、市民活動の実践者、アーティスト、研究者など50人が読み解き、50のコンセプトにまとめました。

岩波書店より2023年2月16日発売。

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刊行日:2023年2月16日
ISBN:9784000239042
Cコード:0070
体裁:A5 ・ 並製 ・ カバー ・ 220頁
出版社:岩波書店
定価:2,860円

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<目次>

はじめに

第1章 なじみの言葉をとらえなおす

  • 市民......宇野重規
  • コミュニティ......松村圭一郎
  • 学び/学ぶ......野家啓一
  • 広場――日本に広場は可能か......五十嵐太郎
  • アート......吉岡洋
  • デザイン......西村佳哲
  • メディア/ポストメディア......門林岳史
  • 費用......貞包英之
  • サービス――生きる意味を与える......桂英史
  • 余暇......栗原康

第2章 経験を言葉にする

  • わかりやすいはわかりにくい――ぐずぐずする権利......鷲田清一
  • しらべる......藤原辰史
  • 研究者と表現者――世界の複雑さと、どう向き合うか......山田創平
  • 「プロ」と「アマ」――あるいは、「仕事」と「遊び」のリディフィニション......豊嶋秀樹
  • 変な人......佐藤知久
  • パーティー......家成俊勝
  • 他者と対話する......西村高宏
  • 伴走する......清水チナツ
  • プロジェクトが生まれる――命を吹き込む人......志賀理江子
  • 地方のアクチュアリティ――このあたりの眺め......畠山直哉
  • 定点観測――境界に立つひと......小岩勉
  • 同時代性という尺度――コン・テンポラリーをどう認識するか......高嶺格
  • 忘れること――たとえば引き出しの奥の手袋など......伊達伸明
  • 語れなさと伝承......高森順子
  • メディエイター――旅する身体......瀬尾夏美
  • 「協働」の意味――「誰ひとり取り残さない」......栗原彬
  • 18歳(未成年/ハイティーン)――ユースてつがくカフェの足跡......辻明典
  • 差異からはじまる......柴崎由美子
  • ふれあい......砂連尾理
  • 「聞く」こと......小野和子
  • 物語り......濱口竜介
  • 記録と想起......香川檀
  • 人を撮る――カメラを向けるまで、その後に......小森はるか
  • 市民アーカイブ――アーキビストなしのアーカイブ......松本篤
  • 都市の土着性......豊嶋純一
  • 半分ひらく――隙間風の吹く小宇宙......長内綾子
  • カフェのアクティビズム――「たまたま」が多発する場......前野久美子
  • 批評的態度――古本屋のノート......高熊洋平
  • 地域文化の小商い――今すぐ市民が使えるアーカイブの提供......佐藤正実
  • 利用者とお客様......佐藤泰美
  • 図書館と自治......森田秀之
  • 変化するプラットフォーム......会田大也
  • 実行委員会......菅原睦子
  • 合意の形成――三方一両損と井戸の茶碗......本江正茂
  • トライとエラー......桃生和成

第3章 これからの社会に問いかける

  • "わたしたち"とくらす......角田真由美
  • 老いていくこと――あるいは若さと老い......西川勝
  • それぞれのリズム、ペース――ときにはクロックをあわせてみる......大澤聡
  • 質を問う......八木まどか
  • ルールをつくる――ここに自分が含まれているという感覚......田中みゆき

おわりに