絞り込み

絞り込み

磯崎:なるほど。議論をこれから最終的に絞り込むとして、どうでしょう、この3つの案の中で、議論がもっぱら古谷案と伊東案に集中して来つ つあるんですが、まず168番の田島さんのグループの作品について面白いが問題があると言うことが言われてるんですけど、これを積極的に支持する何かのポ イントというか、逆に批判という問題点のチェックではなくて、積極的にあれを最後のものとして残して、残りの2つと比較するというような何か積極的に推す 理由というのがこの作品の中にはあるならば3つそろえて議論する。もし今までの議論でこの作品がそれだけのキャパシティーが無いとすれば、どこかの時点で 外して議論を絞っていくかということなんですが、この後の絞り込みはは議論だけで決めていくのがいいか、投票するのがいいか、どうしましょう。
月尾:意見を言えばいいんじゃないですか。
磯崎:意見を言って、まとまらなかった段階で、最後は投票に持ち込む。
月尾:投票でもいいし、その場でこれだとか言えば。
磯崎:そういう方法で行きましょうか。
月尾:僕は個人的には田島案は外して議論してもいいと思うんですけどね。
藤森:あれの魅力は外回りだけなんです。
磯崎:残りの2つに比べて、田島さんのグループはどちらかというとみんな新人で、イギリスで勉強してきた30代の人達のグループだという、 そういう性格なんですけど、キャリアというか、実施能力という点については完全に未知数ということがあります。それで他に比べて実務的な説明が若干とぼし かったということもあるし、設備については本当に自分で分かっているのかというような感じもあって、具体的な設計になっていった時のレスポンスが果たして うまくいくかどうかという疑問も少しは感じられたのですが。
藤森:ただ応募要領では、実施能力が不十分な場合は何かをつけると書いてある。だからこの案を落とすにしてもそれは言えないんじゃないか。実施能力が無い場合はこうしますというのを既に言ってるのだから。
磯崎:確かにここで構造は誰と組むとか、そういう提案はしていますね。
藤森:体制についてはフォローするということになっていたのだから、むしろ案そのもので議論すべきだと思います。
磯崎:そうですね。
藤森:中が意外と普通だっていうのはどうですか。
磯崎:それに中の物語の組み立て方の筋が、果たしていいストーリーになっているのかというのもなかなか読めないですね。
藤森:ストーリーで考えていることをプランニングに入れていないと思います。

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