架空の郷土芸能つくりますワークショップ


お話し投稿例

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2003/10/02 19:54:21
投稿:遠足成果の報告
(送信者:薄井)
薄井です。大変長らくお待たせしました!
報告がおくれたために、話がどんどん先に進んでしまっていますが、当日参加されなかった方のために、遠足中話し合われたことをまとめてみましたので、(長くなりますが)報告します。
※本議事録は高橋さんがまとめてくれたものに薄井が加筆しています。そのせいで、ちょっと内容がゆがんでしまったかも??




●規則について

システム「じゃい式」でまず考えてみよう!
※注:「じゃい式」とは・・・・高橋さんの考案した規則のことです

特徴・・・数学的な検証を行う必要あり
    このシステムでどのくらいでループするのか、ループの回数は何通りあるのか
    ということをとりあえず、8人またりさま風にて検証。
    さらに別のパターンも考えてみる。
展開・・・システムのバリエーションを考えてみる
    ◎輪状?(AB群 並びの一つおきに交互に演奏が進み、絶えず動いている状態を作りだす)     今回の遠足中に少し試してみた、交互にグループ分けした人が"せいの"でいっぺんにかたちを     変えてみるというもの。
    ◎後ろ向きに進む
    演奏順が後ろ向きである(演奏のしやすさという点から、こういうスタイルもありじゃないかと)。

    8人またりさま風において「ジャイ式」はどのくらいでループするか、いくらかの組み合わせによると、3、91、273通りあることが報告された。




●伝承、いわれの由来について

今回の遠足の成果キーワード

<広瀬川防空壕より>
・「穴」
・「発電」
・「古墳」
広瀬側防空壕付近にあった立て札では、これらの穴は横穴式古墳であり、戦時中は防空壕としても使われたことが記されていた。またその付近に、水力発電所跡があり、ここは竜の口渓谷から水をひいていたといわれている。上記のキーワードをお話しづくりに活かせないか。

<鹿落旅館より>

・「鹿落」
鹿落旅館の「鹿落」(温泉)のいわれ「身籠もった鹿が広瀬川を渡り、清水を飲みに行く途中、誤って崖からすべり落ちて負傷したため、傷の治療と安産を兼ねて浸かった温泉」や、旅館内にある美しくて奇妙な指物細工群を物語の筋に絡められないか。

<塩竈神社博物館より>
・「和算」、「算額」
・ 千葉胤秀(たねひで)一門

和算とは
鎖国していた江戸時代には, 西洋の影響をほとんど受けずに日本固有の数学が発達しました。漢字とかなを使って縦書きであらわす数学です。 そして、 当時の日本の数学は実用であるとともに道楽でもありました。 それが和算です。

算額とは
神社や仏閣に奉納した数学の絵馬のことです。江戸時代中期、寛文年間の頃から始まった風習といわれ、現在全国に約820面の算額が現存しています。(この うちの一部が塩釜神社に奉納されており、博物館に展示されています) 算額は、数学の問題が解けたことを神仏に感謝し、益々勉学に励むことを祈願して奉納されたと思われます。人の集まる神社仏閣を発表の場とし、難問や問題だ けを書いて解答を付けないで奉納するものも現われ、その問題を見て解答を算額にしてまた奉納するといったことが行われました。算額奉納の習慣は世界に例を 見ず、日本独自の文化であり、明治になり洋算の導入を容易にしたのも算額を奉納する風習が貢献しました。
なお、塩釜神社に残るのは、千葉胤秀の門人が奉納したものです。
千葉胤秀は、一関田村藩内にいた関流和算家で、和算塾を開設し、江戸後期には塾生3,000人を超える日本一の和算の里をつくりあげたようです。
また、塩釜神社博物館の学芸員さんによると、7歳の天才数学者が算額を奉納した記録もあるとか、、、。

・「精塩」 

昔の人のテクノロジーと言える製塩の方法。この作業の過程、方法を規則に絡めて踊りにできないか。



これらの遠足の成果から、物語を作ってみるとーーーーーーー


和算の千葉胤秀一門にかつて天才的弟子がいた。しかしその天才故の新しい和算は異端とみなされ、誰にも認められず破門されてしまう。
失意の彼はそれでも数学的に求道。だが。算額の奉納すらも、許されず、紙の入手も困難なほどに追いつめられていき非業の死を迎える。

・・・この後のストーリーは2つ発表された。

1)非業の死を迎えた元弟子の偉業を認めたのも千葉胤秀その人だった。自ら破門にしたことを悔い、彼の死後、破門を解き彼の偉業に対し敬意を表し、そして認められず死んだ彼を鎮魂するために祭りを行った。
2)算額奉納すらも拒否し続けられ、自らの和算の発表の場を失われた彼は、密かに自らの成果を踊りに託して村人たちに教えた(村人たちが知る由もない)。彼の死後、その踊りは算額奉納の際の祭りの踊りとして伝承され、千葉胤秀一門が奉納するたびに踊りが披露されている。


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話の大筋としてどうでしょう?
遠足チームで特にもりあがったのは、「和算」でした。
それは、規則と伝承の関連性がつくりやすいということがあったためです。
※算額をつくって、本当に奉納しちゃおうという話もでました。
話の大筋として、「和算」のライン(千葉胤秀話)は残しつつ、細かい部分についてはこれまででたほかの案を組み合わせたり、あるいは切り捨てたりしていけると良いと思います。
とにもかくにも「和算」を主軸に置くとすれば、これがどういったものかもっと詳細に調査する必要があります。
これらのことについて、みなさんはどう思われましたか?
どしどしご意見ください。




●パフォーマンスに対する希望


・少人数でも可能だと良い(たくさんの人数が集まったら小さな演奏グループが沢山生まれる)
・多人数でも対応可能だと良い(何人でも対応可能な盆踊り方式)
・アクションは大きい方が良い?



非常に長くなりましたが、遠足や規則のプレゼンに参加されなかった方、おわかりいただけたでしょうか。
なかなか言葉たらずでうまく伝えられませんが、いろいろ質問してください。
ではでは。