スタッフより 2025年02月26日更新

「たてもの観察同好会」について


「たてもの観察同好会」は、越後谷出と渡邉曜平のユニットであるSASSAによるプロジェクトで、2023年にせんだいメディアテークの市民協働事業・メディアスタディーズに登録されました。

 

たてもの観察、と呼んではいますが、私たちが観察する対象は主に彫刻や石材そして建築、と漢字の「建物」から想像されるものよりも少し広い領域です。

 

 

公共の空間に置かれた彫刻、街の中のありふれた建築、建築に用いられる石材など、日常的に目にしているにもかかわらず、あまり深く鑑賞することなく素通りしている存在をひらがなの「たてもの」と(いまのところ)呼び、それらを観察・鑑賞する行為を通して街を(自分たちの目で)再びあらたなものとして発見していく行為を楽しんでいます。

 

 

SASSAというユニット名はSendai Architecture, Statue & Stone Associationの頭文字をとったもので、私たちの関心領域である仙台、建築、彫刻、石材を並べた単純なネーミングとなっています。

私たちはそのいずれの領域においても専門家ではなく、専門的に語る言葉を持っていません。そのような立場から、面白いと思うものを自分たちの目で発見していく行為、それを私たちは「観察」と呼んでいます。

 

街の日常に埋もれている「たてもの」を再発見し、その佇まいを「観察」する、その「同好」の士が集まる「会」、そんな意味を込めて「たてもの観察同好会」プロジェクトを発足しました。

 

「たてもの観察同好会」の現(2025年)時点の主な活動は、仙台で昭和期に建てられた公共建築の「観察」です。

公共建築には彫刻が置かれていたり、時代を感じる石材が使われていたり、またモダニズム建築としての魅力があったりと、観察の対象には事欠きません。

2023年の仙台市役所での活動を皮切りに、宮城県民会館(東京エレクトロンホール宮城)、電力ビルと観察の範囲を拡げ、その魅力を展示やブログといったかたちで共有できればと思っています。

 

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